ロス・ブラウンは、メルセデスが彼の解雇を考えているという最近の報道を否定、自分はチームプリンシパルのポジションにとどまると述べた。
メルセデスは組織再編に取り組んでおり、ブラウンを外し、マクラーレンのテクニカルディレクター、パディ・ロウを獲得しようとしていると、今週報じられた。
ブラウンは、24日にこの件についてメディアに対してコメントした。
チームがロウと接触したのは確かだが、それは自分が退くと決めた場合の後継者選びのプランの一環に過ぎないと、ブラウンは述べている。
「私は状況を完全に把握している」とブラウン。
「メルセデスは長期的なコミットメントを求めている。当然、さまざまな条件があり、自分が最終的に長期的な関与をする以前に、私は状況を見たい。我々は状況を整えなければならない」
「フェラーリに所属していた際の後継者計画に似ている。私がフェラーリから去ることを決めた時、チームは後継者に関するプランを立てた。私自身、その計画に関与しており、パディと話をした。状況は承知している」
「誰もがそうだが、今自分たちがしていることに喜びを感じていれば、それを続ける。だから私もそれを望んでいる」
新たにメルセデス・モータースポーツのボスにトト・ウォルフが就任し、ニキ・ラウダがチームに加わったことで、チーム運営に混乱が生じるとの懸念を、ブラウンは否定している。
「私はチームプリンシパルだ。私がスポーツ面、技術面、レース関係の責任を担っている」とブラウン。
「このビジネスには私が関与したいとは思わない別の面、つまり商業活動というものがあり、それをトトが今後行い、私の仕事を補ってくれる」
「しかし誰もが知っているように、レーシングチームをうまく機能させるにはひとつの基準が必要であり、それは私だ」
メルセデスはこの3年のワークス参戦の中で期待したような結果を出せていないが、それによってモチベーションはさらに高まっていると、ブラウンは語った。
「以前にも言ったとおり、失敗は最大のモチベーションを生むひとつの要素だ」
「我々はここ数年低迷してきた。それによって、必ず成功したいという私の思いはより強くなった」
ブラウンは、今回のような報道が流れたことがチームの混乱を生むことを懸念している。
「メディアに報道されたのは残念だ。チームに混乱をもたらしかねないからだ」
「スタッフには、今年のシーズンに向けてベストの仕事をすることに集中してもらいたい。来るシーズンのポジションについて皆、非常に意気込んでいる。我々はその状態を維持したい」
