現在メルセデスF1チームの代表を務めるロス・ブラウンが、今季末で同チームを去ることになったと報じられている。
BBCは、メルセデスの関係者からの話として、今後の役割に関してブラウンとメルセデスは合意に達することができなかったと報じた。
来年からはエグゼクティブディレクターであるトト・ウォルフとパディ・ロウがそれぞれ財政面・政治面およびスポーツ面・技術面の責任者を務め、ノンエグゼクティブチェアマンであるニキ・ラウダと共にチームをリードしていくという。
メルセデスは今年、ブラウンと即時に交代させるためマクラーレンのテクニカルディレクターだったロウと契約した。しかしその後、上層部は計画を変更、徐々に権力を移すことにしてブラウンを残し、彼に自身の将来についての決断を委ねることに決めた。
ブラウンは全面的な監督権を求めていたが、それが認められず、交渉が行き詰まり、ブラウンはチームを離脱することを決めたということだ。
ブラウン離脱のうわさはこれまで何度もささやかれており、チームはそれを否定してきた。しかし今回の報道に関してチームのスポークスマンは「ノーコメント」という発言しかしていない。
ブラウンは今後、ホンダあるいはマクラーレンに移籍するとのうわさもあるが、FIAの中で何らかの役割を担う可能性の方が高いとの推測もある。