22日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた第2回F1合同テスト4日目は、メルセデスW05をドライブするニコ・ロズベルグが2日連続で総合トップタイムをマークした。
最終日を迎えたバーレーンテストはこの日も終日ドライコンディションに恵まれ、路面の最高温度は37度を記録した。ケータハムからは小林可夢偉が2日目に続いて登場、マーカス・エリクソンとマシンをシェアした。
午前中にソフトタイヤでショートランを行ったロズベルグは、4日間の最速タイムとなる1分33秒283を記録。このタイムは、昨年のバーレーンGPの予選でロズベルグ自身が出したポールタイムの約1秒落ちで、Q3進出も可能なタイムだ。ロズベルグは2度の赤旗を出したが、午後にはレースシミュレーションも行い、周回数も最多の89周を走破した。
2番手は66周をカバーしたジェンソン・バトンで、マクラーレンが2日連続でメルセデスに続いた。
ソフトタイヤで3番手タイムをマークしたキミ・ライコネンはセッション終了の5分前にターン4の縁石にのってバリアにクラッシュ。F14 Tのフロントエンドは大きなダメージを負ってしまった。しかしライコネンにケガはなく、クラッシュ原因も技術的なトラブルとは無関係。最終日もセットアップ作業などに励んだフェラーリとライコネンは、来週のテストでロングランにトライするとポジティブなコメントを残している。
4番手は、前日にウイリアムズのテスト兼リザーブドライバー就任が決まったばかりのブラジル人、フェリペ・ナスールがいきなりのテストデビューにもかかわらず、ロズベルグの最多周回に迫る87周を記録。テスト&サポートのチーフエンジニア、ロッド・ネルソンはナスールのフィードバックを評価するとともに、赤旗がなければ3日日同様100周以上も可能だったと述べ、順調な仕上がりを感じさせた。
ルノー陣営トップとなる5番手につけたのは、ロータスのパストール・マルドナド。前日のギヤボックストラブルで最終日の走行が心配されていたが、なんとか59周をカバーし、空力評価のほかにマッピングやセッティングの作業をこなした。しかしE22は、この日もいくつかの不具合が確認されており、完全なトラブルフリーの一日とはならなかった。
6番手フォース・インディア以下はすべて20周に届かず。
特に7番手につけたレッドブルはこの日もいくつかのトラブルに見舞われ、再び15周と低迷。午前中にソフトウェアの問題が発覚すると、ランチタイムを挟んで10周を走った後は、新たなメカニカルトラブルによって走行がストップ。この修復にはチームが想像した以上の時間がかかり、午後のセッションはガレージで多くの時間をロスすることになった。
8番手はトロロッソのジャン-エリック・ベルニュ。ケータハムは午前中にマーカス・エリクソン、午後に小林可夢偉を走らせたが、朝のセッションで電気系のトラブルに見舞われたため、可夢偉が走れたのは17周だけだった。
マルシャはエンジンと燃料系のトラブルで5周しか走れず。ザウバーのエイドリアン・スーティルもシャシーに問題が見つかり、7周で最終日の走行を終えている。
これで第2回バーレーンテストは終了となったが、27日から再び同じバーレーンで4日間におよぶ最終テストが実施される。