来季に向けてウイリアムズ残留かマクラーレンへの移籍のいずれかの選択肢を選ぶものとみられていたニコ・ロズベルグだが、現在のポイントリーダー、ブラウンGPもロズベルグの獲得を狙っているようだ。
ドイツのビルト紙は、ブラウンGPはルーベンス・バリチェロとは契約更新を行わない見込みであり、ロズベルグに対してオファーを行ったと報じている。しかし、ロズベルグの第一希望は今も、ヘイキ・コバライネンに代わってマクラーレンに加入することであるという。
一方のウイリアムズは、ロズベルグ引きとめを強く望んでいる。2007年末には、フェルナンド・アロンソの離脱に伴い、マクラーレンがロズベルグ獲得に動いたが、ウイリアムズはそれを阻止することに成功している。キャリア初期でのマクラーレンへの移籍には、当時はニコの父であり元ワールドチャンピオンのケケも賛成しなかったという。
しかし今回は、ハミルトンの父でありマネージャーのアンソニーが、ロズベルグのマクラーレン加入に“乗り気ではない”と見られている。ロズベルグにはハミルトンのナンバー2の役割を果たすつもりは全くないことは明らかだからだ。
「いい状況だよ。僕は自分が行きたいところに行ける」とロズベルグは述べ、今後数週間のうちに来季契約を結べぶことを望んでいると認めた。
「でもまだ決断していないけれどね」
ブラウンGPのスポークスパーソンは、英クラッシュネットの取材に対し、来季のドライバーに関してノーコメントを貫いた。
「我々チームや我々のドライバーたちに関するいかなる推測に関しても、我々は一切コメントしない」とスポークスマンは答えている。