全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第6戦オートポリスで表彰台を獲得したドライバーが、今日のレースについて語った。これでランキング首位に並んだアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)は「これでランキング同点になったけど、とにかく最終戦はパーフェクトに行くしかない。チームとも準備を万端にして行くだけだよ」と王座に向け意欲をみせている。

アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S):決勝優勝
「表彰台の頂点に立てるのはいつも嬉しいよね。チームのみんなにとっても良いことだと思う。特に昨日ああいうことがあったからね。今回、スタートではいいスタートが決められたと思うけど、大嶋が近いとは思ったんだけど、彼がロールオーバーしてしまったんだ。セーフティカーが入ってからは、ペースを握ることができた。とにかくいろいろな局面で慎重にジャッジをするように気をつけたよ。
 レース中はJPがどれほどポテンシャルがあったかは分からなかった。だけど、最後までギャップを保つことができたんだ。JPとの差をコントロールし続けて、様子をうかがっていたし、自分自身もうまくコントロールすることができた。マシンやタイヤを労りながら走ったんだ。レース後半はタイヤも摩耗してきたけど、マシンの状態が分かりやすかったので、後半の方が楽だった。
 これでランキング同点になったけど、とにかく最終戦はパーフェクトに行くしかない。チームとも準備を万端にして行くだけだよ。JPのチームも万全で来るだろうけどね。あとは勝つだけだし、思いきり行くだけだよ」

ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(Mobil1 IMPUL):決勝2位
「今日は良いスタートを決めることができたね。1周目、セーフティカーが出たので、すぐにピットに向かうか迷ったんだ。でも、チームから「入った方が良い」と言われたんだけど、ピットではタイヤを4本すべて替えたんだけど、ベストな判断じゃなかったかもしれない。特にフロントタイヤはフレッシュでまだ替えなくても良かっただろうし、そこでアンドレに抜かれてしまったからね。その後は燃料もまだ重かったし、チャンピオンシップのことを考えると決して無理はできなかった。でも、2位表彰台で終われたのは良かったと思うよ。アンドレも言っていたけど、最終戦ではいい結果を残したいと思うよ。
 タイヤは2輪交換でもぜんぜんレースまで走り切れたと思うよ。今年ブリヂストンはそういう一貫してタイヤを作ってきてくれているし、今回アンドレをそれを証明した。それに、セーフティカーが入る状況だとタイヤはかなりもつようになるからね。それより、今回は燃料も重すぎたかもしれない。そのせいで最初プッシュすることができず、ベストなレースができなかった。でも、100%正確な決断はできないからね。仕方ないと思っているよ」

石浦宏明(Team LeMans):決勝3位
 スタートは悪くなかったんですが、前の大嶋がかなりホイールスピンしているのが見えました。その後、横に逃げようと思ったんですが、ロイックが僕よりスタートがいいのが分かったので、接触を避けようと思いロイックに譲ったんですが、ロイックがさらに右に動いて、接触してしまいました。予想以上にロイックが動いてしまったので、タイヤ同士が当たってしまいましたね。
 その後、僕の左フロントもステアリングアームも曲がっていて、「今日はレースも終わりだな」と思ってピットに入ったんですが、エンジンを切らずに待っていたら、エンジニアさんが「アームを引っ張れ!」と指示を出してくれて、「だいたいこのくらいかな」というくらい引っ張ってもらいました(笑)」

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