ロータスのチームプリンシパル、エリック・ブーリエは、ピレリが一部チームから不満が出たためにシーズン途中にタイヤの耐久性を高める変更を行う決断を下したとして、強い不満を表した。

 2013年のタイヤは耐久性がないと一部チームから不満が出ており、走行中のタイヤトラブルも頻発している。

 スペインGPで4回ストップが主流となった後、ピレリは昨年までのタイヤの要素を入れつつ、タイヤのコンストラクションを変更し、2回あるいは3回ストップが主流となることを目指すとの意向を表した。タイヤ変更はカナダで行う予定だという。

 トップチームの中ではレッドブルとメルセデスがタイヤに苦しんでおり、今回の変更は彼らに有利に働く可能性があるとみられている。一方ロータスのマシンはタイヤをうまく使えており、キミ・ライコネンはポイントリーダー、セバスチャン・ベッテルに4点差まで迫っている。

 ブーリエは、ピレリがプレッシャーをかけられてシーズン途中にタイヤを変更することを決めたのは腹立たしいと語った。

「シーズン途中に重要な要素に対してこれほど根本的な変更をするスポーツはあまりないと思う」とブーリエは今週木曜に語った。
「ひとつのサッカーチームがライバルほど速く走れないからといって、ハーフタイムにピッチのサイズが変更されることを考えてみてほしい」
「変更がなされるのは腹立たしいことだと思う。あまり大きな変更でないことを願う。ピレリがどこかからプレッシャーをかけられ、難しい立場に置かれたのは明らかだ」

 シーズン前に平等に全チームに対してタイヤのデータが提供されており、そのタイヤに適応するクルマを作ったチームにとって不公平な決定であると、ブーリエは述べている。

「去年、2013年のクルマをデザインしていた時、各チームがピレリからデータを受け取り、それぞれがそのタイヤの特徴を最もよく生かすシャシーを開発するために最善を尽くした」
「全員に同じタイヤが提供され、そのタイヤスペックを元にクルマを開発したのに、シーズン途中でタイヤを変えると言われるのは悔しい」

 しかしロータスチームはこの変更に対処するために努力していくとブーリエは述べた。
「我々チームには才能あるデザイナーとエンジニアたちがそろっている。彼らはこの変更に適応するため全力を注ぎ、2倍努力していく」

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