ロータスは、不振に終わった2012年シーズンを受け、2016年まで契約しているIZODインディカー・シリーズのエンジン供給から離脱することが明らかになった。
ホンダ、シボレーと共に2012年のインディカー・シリーズにエンジン供給を始めたロータスだが、そのプログラムは初めから問題に悩まされていた。
ドレイヤー&レインボールド、ドラゴン・レーシング、ブライアン・ハータ・オートスポーツ、そしてHVMレーシングの5台にエンジンを供給するかたちでシーズンをスタートしたが、インディ500を前にリソース集中のためエンジン供給を縮小。インディ500ではHVMレーシングのシモーナ・デ・シルベストロとスポット参戦したジャン・アレジの2台がロータスエンジンで参戦するも、他車との速度差がありすぎることから黒旗が提示されリタイアとなった。
その後もシルベストロの1台にエンジン供給を続けたが、シリーズ24位とフル参戦したドライバーの中では最下位の成績で2012年のシーズンを終えた。
インディカーは7日にロータスとのエンジン供給契約を打ち切ったと発表した。ロータスの最高執行責任者であるアスラム・ファリクラーは、「ロータスは、2012年シーズンの競争する機会とサポートを与えてくれたインディカーに対し感謝している。この決断は容易なものではなかったが、いつか再びシリーズに参戦する可能性も否定しません」と語っている。
インディカーのブライアン・バーンハートは、ロータスがビジネス的理由で今回の撤退を決めたと語っている。
「我々は、ロータスが再びエンジンサプライヤーとしてインディカーに戻ってきた努力を評価している。しかしながら、ロータスは2013年に参戦しないと経営的意思決定で行い、離脱を求めてきた。我々はそれを受け入れ、再びインディカーに彼らが戻ってくることを望んでいる」