PSA(プジョーシトロエン・グループ)での活躍で知られるオリビエ・ケネルが、ロータスのチームプリンシパルに就任するのではないかと報じられている。
現在ロータスは、前チームボスのエリック・ブーリエが離脱したことに伴い、ジニー・キャピタルのジェラール・ロペスが共同オーナーのアンドリュー・ルーハンとともにエンストンのチームを指揮している。
彼らは、新車E22の本格デビューとなる次のバーレーンテストで新たなマネジメント体制を発表するとも言われているが、ブーリエの後任にはマクラーレンの元チームプリンシパル、マーティン・ウィットマーシュが有力候補のひとりに挙げられており、彼との交渉にはソニーとのスポンサーシップも絡んでいるとウワサされていた。
しかしCrash.netは、ロータスとソニーが契約を結ぶ可能性は低くなったとの情報を伝え、さらにフランス紙のレキップは、過去にプジョー・スポールやWRCのシトロエン・レーシングでモータースポーツディレクターとして活躍したオリビエ・ケネルが候補リストのトップに浮上したと伝えている。
かつてシムカ・レーシングの運営やオートエブド誌の責任者など多彩な経験を持つケネルは、現FIA会長のジャン・トッドが1980年に創設したプジョー・タルボ・スポールに加入。その後もモータースポーツ界で着実にキャリアを築いたケネルは、2009年のル・マン24時間でプジョーを16年ぶりの優勝に導いたほか、ギ・フレクランの後任として2008年(〜2012)からシトロエンのWRCチームを率いて成功を収め、近年はOAKレーシングのディレクターとして活躍していた。
報道では、ロペスとケネルがすでに交渉の席を設けたとされている。