ロータスF1チームは、メルセデスのDRS連動Fダクトデバイスを自身で開発するかどうか検討すると述べた。ロータスは中国GP直前にこのデバイスに対する抗議を提出したものの、FIAからは認められなかった。
DRS作動時に空気をリヤからフロントに流すこのシステムに対し、ライバルチームはドライバーの動きが空力の変化に利用されているためレギュレーション違反であると主張したが、FIAはこれは合法であるとの判断を下した。
「今はまず、(このシステム導入による)プラスがどれぐらい大きいかを評価し、メリットを理解するためにどれぐらいの作業が必要かを見極めなければならない」とロータスのテクニカルディレクター、ジェイムズ・アリソンが述べている。
「メルセデスのデバイスがどれぐらい効果を発揮しているのかは誰にも分からない。だがそれは問題ではない。問題なのは自分たちがそのデバイスでどれだけの効果を発揮できるのかということだ」
「ラップタイムの改善を1戦あたり平均0.1秒としよう。もし予選で0.4秒速くできれば4戦分の進歩に値することになり、試してみる価値はある。使えるのは予選だけだろうが」
「しかし4戦分の進歩を得るのに8戦分の労力がかかるとすれば、これの代わりに他のアップデートに取り組んだ方がいい」
ロータスのチームプリンシパル、エリック・ブーリエは、このデバイスの開発にあてられるリソースの余裕があれば着手するだろうと語った。
「スチュワードとFIAの立場が分かり、これについての解釈をよく理解できるようになった」
「開発するための余裕があり、リソースがあるなら、我々もやるだろう。予選でメリットがあるのは明らかだからね」