ロータスF1チームのチェアマン、ジェラール・ロペスは、チームが財政的な問題を抱えているとの報道を否定した。
チームは1億2000万ユーロ(約154億円)の負債を抱え、従業員へのサラリーの支払いも遅れており、エンストンのファクトリーでストライキの可能性があるとの報道が一部でなされた。
しかしロペスはこの報道を完全に否定している。
「1億2000万ユーロの負債という話に関しては、会社登記所の記録を見ればその数字を見つけることができるが、そのうち9000万以上が真の負債ではなく株主からの借り入れであることはすぐに分かるはずだ」とロペスは説明している。
「サラリーは常に予定どおりに支払われており、ファクトリーのスタッフがストライキをする可能性は全く見られない」
「我々はこういう問題について通常ならコメントしないのだが、今回の場合は我が社の従業員がこのようなことを言われるのは非常に不公平であると考えた」
ロペスは、ロータスはシーズン後半にも今のマシンの開発を続け、アップデートを導入していくだけのリソースを有していると強調した。
ロータスはベルギーGPでは新しいフロントウイングを導入するとともにパッシブDRSも走らせる予定であるとみられる。
「我々はシーズンを通して多数の新しいパーツを持ち込んでいく」とロペス。
「ダブルDRSのような大きなシステムの開発もすでに多数行っており、今後のレースで搭載する予定だ」
「ホイールベースの変更のようなことはシーズン前半戦に行うものであり後半戦には考えていないが、新しいウイングの投入のために取り組んでいる」