今季からIZODインディカー・シリーズにエンジンを供給しているロータスは、5台のうち2台のエンジン供給をストップし、3台に供給を集中すると明らかにした。
インディカーでは今季から新シャシーDW12の投入にともない、従来のホンダに加えてシボレー、ロータスがエンジンを供給。しかし、ロータスエンジンはシリーズ参入の意志が遅れ、テスト不足による信頼性不足が目立つ形となった。
ロータスは今回の決断にあたり、アレックス・タグリアーニがドライブしていたブライアン・ハータ・オートスポーツ、そしてオリオール・セルビアがドライブしていたドレイヤー&レインボールドへのエンジン供給を停止。ブライアン・ハータ・オートスポーツはすでに次戦サンパウロ戦への参戦をスキップすると明らかにしていたが、ドレイヤー&レインボールドは新しいエンジンサプライヤーを探すことになる。
ロータスのモータースポーツマネージャーを務めるクラウディオ・ベッロは、供給チームを減らすことでライバルであるシボレー、ホンダとのギャップを詰めることができるだろうと語っている。
「インディカーにおけるロータスは、ゴリアテに挑むダビデのようなものだ。我々は大衆車を作らない、イギリスのニッチなスポーツカーメーカーなんだ」とベッロは語る。
「今回の注意深い決断により、ロータスのより高い目標を現実にすることができるし、インディカーコミュニティの高い期待も現実になる。この解決を喜んでいるよ」
この決定にともない、ロータスはエンジン開発を行ったエンジン・デベロップメント社に対し、さらにリソースを供給することも明らかにした。今回2チームが減ることになり、インディカーにおけるロータス使用チームはHVMレーシングの1台、そしてドラゴン・レーシングの2台だけとなった。