ヘイキ・コバライネンは、ロータスのマシンがKERSを搭載していないため、決勝のスタートで後続のフォース・インディア勢にオーバーテイクされることを強く警戒している。

 チーム・ロータスは、今季ヴァージンやヒスパニアとともにKERS(運動エネルギー回収システム)を搭載していないチームのひとつだが、土曜日に行われた予選ではフォース・インディアの2台を上回り、昨年のマレーシアに並ぶベストグリッドの15番手を獲得している。

 しかしコバライネンは、決勝レースのスタートでは自身のポジションを上げるよりも、後続のマシンに対して守りを固めることになるだろうと語った。
「皆が同じようなスタートを切れば、彼らはブレーキングの前で僕らをパスするだろう」とコバライネン。

「KERSの力は大きいよ。それに、彼らのストレートラインスピードの優位性はいずれにしてもかなり高い。我々の空力効率はそれほど優れておらず、劣っているエリアのひとつだ」

 コバライネンは、運良くフォース・インディアの前で1コーナーを通過できれば、最初の数周はポジションをキープしたいと願っている。
 だが、一旦DRS(ドラッグ・リダクション・システム)が使用可能になれば、オーバーテイクを阻止するのが難しくなると述べている。

「僕はクリーンサイドのグリッドだ。良いスタートが切れて、彼らより前で1コーナーを後にできれば有利なかたちで先行することができるだろう。だけど、2周後にDRSが使用可能になれば、彼らを抑え続けるのは難しいと思う。彼らのストレートラインスピードは15〜20km/hほどの優位性があるからね」

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