バーレーンでのシーズン前最後のF1合同テスト4日目最終日、ロマン・グロージャンが前日に続きロータスE22の走行を行った。
1日には33周しか走れなかったグロージャンは、2日にもトラブルに見舞われ、わずか32周でプレシーズンテストを終えた。
この日、グロージャンはトラブルで2回コース上にマシンを止め、1度目はソフトウエアのアップデートで修正できたものの、2度目のトラブルはパワーユニットに関係するもので、その後、コースに復帰することはできなかった。
グロージャンのタイムは1分39秒302でこの日の最下位となっている。
ロータスはヘレスでの初回テストを欠席しており、シーズンオフテスト通しての走行距離は1288kmにとどまっている(メルセデスは4973km)。
開幕戦オーストラリアGPで完走する可能性はと聞かれた、ロータスのテクニカルディレクター、ニック・チェスターは、「いくつかの条件を整える必要があると思う」と答えた。
「パワーユニットが問題ないときには他の問題に見舞われるという日々を送ってきた」
「我々には幾分かの運が必要になると思う。すべての条件がうまく揃わなければならない」
「ルノー・スポールが解決のために努力しているのは知っている。彼らは問題点を修正し、メルボルンには新しいスペックを持ち込むはずだ。それによって我々のチャンスが拡大することを願っている」
チェスターは、ロータスはルノーのパワーユニットの問題だけに苦しんでいるわけではなく、マシン自体にも問題があったと認めた。
「今週、作業をストップした大部分の問題が、パワーユニット関係のものだが、いくつか我々サイドの問題も発生した」
「エキゾーストトラブルも起こった。だがすでにそれについては理解しており、メルボルンには異なるスペックのエキゾーストを導入する。なぜ割れたのか、分かっている」
グロージャンは、問題をひとつずつ解決し状況を改善しようとしているが、メルボルンで完走できると考える唯一の理由は「楽観主義」であると述べている。
「理想的とか好調というには程遠い状況だ」とグロージャン。
「オーストラリアまでの2週間で、今後に向けて少しでも明るい希望が見えてくることを願っている」