ロータス(昨年のロータス・ルノーGP)が2012年型マシンに新たな革新的な車高可変システムを搭載すると報じられている。
ベテランジャーナリスト、ジョルジョ・ピオラのレポートとしてF1 Timesが伝えたところによると、このシステムは、加速および減速時にドライバーがスイッチによってマシンのライドハイトを最適に調整できるものだということだ。
このシステムは11月に開催されたアブダビ若手ドライバーテストで使用されていたという。
このシステムを使用すると、ドライバーはマシンフロントが持ち上がる加速時にフロントのライドハイトを下げ、ブレーキング時に上げるというようにして、フロントウイングを一定の高さに保つことができる。そのため、マシンの車高を低くして走ることが可能になるという。
また、このシステムを使用すると、レースを通して最適なライドハイトでマシンを走らせることができる。現在のF1では給油が禁止されており、マシンはスタート時にフルタンクでスタートし、フィニッシュ時にはタンクはほぼ空になる。燃料が減ると、重量が減り、車高が上がり、それによってダウンフォースレベルが減る。しかしレース中にライドハイトを最適化できれば、1周あたりコンマ2、3秒の差につながると推測されている。
しかし問題なのはこのシステムが合法かということだ。Fダクトが禁止される際、FIAは「第3条18に示されている調整に必要な部品は例外として、一切の車両のシステム、装置あるいは作動手順で、車両の空力特性を変更する方法としてドライバーの動きを使用するものは禁止される」とレギュレーションに記した。
ジャーナリストのジェイムズ・アレンは、これを許可するかどうかはFIAのチャーリー・ホワイティングの判断次第であり、許可されれば、他のチームもこのシステムをコピーするだろうと述べている。