31日に2011年型マシンT128を発表したチーム・ロータスは、2011年シーズンの少なくとも序盤はKERSを使用しないことを改めて認めた。一方、ムーバブル・リヤウイングは搭載するということだ。
チームは昨年12月、少なくとも来シーズン序盤はKERSを搭載しないことを明らかにしていた。チーフデザイナーのルイス・バトラーは、新車発表の際に改めて、KERSなしで今シーズンをスタートすることを確認した。
「KERSを使用しないという判断によって、デザインの作業は少し楽になった」とバトラー。
「KERSをマシンに配置する作業は常に頭痛の種だからね」
ヘッドオブエアロダイナミクスのマリアン・ヒンソンも、KERS搭載にはデメリットがあったと認めた。
「空力分野の我々にとっても同じだ。KERSがなければ楽になる。KERS搭載のためのパッケージングは、あるエリアの空力関係の形状をかなり限定するのだ」
一方チーム・ロータスは、今季使用可能となるムーバブル・リヤウイングはT128に搭載するという。
「思っていたよりは大変なチャレンジではなかった」とスポーティングディレクターのディーター・ガス。
「利用可能なあらゆるコンセプトを検討したところ、ソリューションを見つけ出すのはそれほど難しくはなかった。我々は非常にすっきりしたシンプルなシステムをマシンに搭載した」