セバスチャン・ローブが先月末にシトロエンの新しいWTCC(世界ツーリングカー選手権)マシンをテストした模様だ。
WRC世界ラリー選手権で9度のワールドチャンピオンに輝いたローブは、最近、彼が昨年タイトルを獲得したマシン「シトロエンDS3 WRC」をベースとするプロトタイプカーをドライブした。
現在WTCCは、WRCマシンと共通規定の1.6リッターターボエンジンが使用されている。
今回のテストは、スペインのバレンシアで行われたが、ローブはここで今年のGTスプリントシリーズ(昨年までのFIA GT1世界選手権)の全戦に投入するマクラーレンMP4-12Cもテストしている。
ローブはマクラーレンのテストについては公にコメントしているが、DS3のテストに関しては一切の口を閉ざしている。
しかし情報では、ローブがシトロエンのWTCCマシンをテストするのは今回が初めてで、チームはサスペンションとエンジンのセットアップに苦労していたということが分かっている。
また、シトロエンは、WTCC参戦時のモデルについて、DS3より大きなCセグハッチバックのDS4を使用する可能性が高いと見られている。
このWTCCプロジェクトは、シトロエン社のモータースポーツ事業とスポンサーの獲得状況に委ねられているため、未だ正式なゴーサインは出ていないが、複数の情報によれば、2014年からのデビューを示唆するプロジェクトがローブとともに動き出しているという。