ローラ・カーズは、スポーツカーレースで活躍してきたドライソン・レーシング・テクノロジーと共同で、電気レーシングカーを開発していることを明らかにした。FIAエレクトリックカー・チャンピオンシップへの参戦を目指しているという。
『ローラ-ドライソンB12/69』と名付けられているこのレーシングカーは、ローラがシャシーを担当し、ドライソンが電気によるドライブトレーンを開発しているという。ドライソン・レーシングを率い、昨年までイギリス内閣で大臣を務めていたポール・ドライソン卿は、このプロジェクトについて次のように語っている。
「このプロジェクトは、新しいテクノロジーの開発と車両性能の向上を目指す工業界の要求を満たすものだ。ローラ-ドライソンB12/69は“レーシングラボラトリー”の役割を果たし、技術革新と広報活動の役割を果たす」と語る。
ローラの常務を務めるロビン・ブランドルは、「この“ジョイント・ショーケース・プログラム”は、ローラにとっても技術的な優秀さを証明することができる。我々はドライソン・レーシングと共同で、この多産業型の刺激的なプログラムに臨むことができることを嬉しく思っている」と語る。
「このマシンは、2013年のFIAエレクトリックカー・チャンピオンシップを狙っており、そのために今季中には走行を開始する予定だ」
ドライソン・レーシングは、ローラとともにル・マン24時間やアメリカン・ル・マン・シリーズ、アジアン・ル・マン・シリーズに参戦していた。来季からル・マンには“ガレージ56”と言う名称で既存のレギュレーションにとらわれない参戦枠が設定されるが、この参戦については言及されなかった。