ウイリアムズの中嶋一貴は、ニュルブルクリンクでのF1レースは初めてだが、準備はできていると自信を示している。
今季中嶋はまだポイント獲得を果たしていない。イギリスGPでは予選自己ベストポジションである5位を獲得したものの、レースではそれをうまく生かせず、今季初入賞は達成できなかった。
しかし今週末のドイツGPを前に、中嶋は前向きな発言を行っている。
「シルバーストンはファーストスティントまではいいレースができていた。しかしその後、ポジションを上げていくことができず、いくつかのチャンスを逃し、その結果、ポイント獲得を果たせなかった」と中嶋。
「でも、もっとハードに攻めていかなければならないという状況ではない。すべての要素が揃うのを待つだけだ」
「次はニュルブルクリンクだ。アイフェルは世界の中でもとりわけ美しい場所だ。それに、ケルンに近い。ケルンにはトヨタの日本の友人が大勢いるから、何度も訪れたことがある」
「ドイツのファンはとても情熱的だ。でも今年は(セバスチャン・)ベッテルやニコ(・ロズベルグ)が活躍しているから、いつも以上に盛り上がるだろうね」
「ニュルブルクリンクはシルバーストン同様、トリッキーなコースだ。でもシルバーストンと違って、低速から中速のサーキットで、標高が高い」
「リンクでは天候も重要なファクターとなりうる。気温がかなり低くなる可能性があり、タイヤのウォームアップの問題も重要だ。セットアップはかなり単純なものになるだろう」
「リンクではGP2でしかレースをしたことがなく、F1マシンでの経験はないんだ。でもGP2ではいいレースをしたから、その時の経験が役に立つといいなと思っている。シミュレーションでもかなりの周回をこなしたから、準備は万端だと思う」
