スーパーGT第2戦富士は28日公式予選が行われ、GT500クラスは中嶋一貴がアタックしたPETRONAS TOM'S SC430がポールポジションを獲得した。GT300クラスはSUBARU BRZ R&D SPORTが2戦連続のポールを決めている。
Q1:
やや陽が傾いたものの、午前中に続き晴天の下迎えたスーパーGT第2戦富士の公式予選。まずは14時から、GT300クラスの予選Q1がスタートした。各チーム少しずつタイヤを温めながら行われたアタックでは、午前中にタイヤバーストに見舞われたS Road NDDP GT-Rが佐々木大樹のアタックでトップタイムをマークしてみせる。2番手にもDIJON Racing IS GT-Rの千代勝正が続き、GT-R勢がワン・ツーでQ1を突破した。
GT-Rに続いたのは、午前中苦しんだHANKOOK PORSCHE。次いでPanasonic apr PRIUS GTを挟みENDLESS TAISAN PORSCHE。ポルシェ勢はNAC攻殻機動隊ARISE DR PORSCHEも8番手に食い込んだ。一方、前戦好調だったJLOCのランボルギーニ勢はラ・セーヌ ランボルギーニ GT3、マネパ ランボルギーニ GT3ともQ1脱落を喫した。
続くGT500クラスのQ1だが、各車ウォームアップを終えアタックに向かおうかというところで、アンドレア・カルダレッリが駆るKeePer TOM'S SC430が最終コーナーで白煙を上げストップ。この回収のために赤旗が提示されてしまう。
セッション再開後、チェッカーに向けて各車がアタックを繰り返していく中、トップタイムをマークしたのは脇阪寿一駆るDENSO KOBELCO SC430! 次いでジェームス・ロシターがアタックしたPETRONAS TOM'S SC430と続き、SC430勢がワン・ツーを占めた。
3番手にはカルソニックIMPUL GT-Rが食い込み、SC430勢の上位独占を阻止。Q2進出のトップ8の中で唯一残ったHSV-010は、山本尚貴がアタックしたウイダー モデューロ HSV-010のみという結果となった。
Q2:
10分間のインターバルをおいてスタートしたGT300クラスのQ2。アタックが開始されたのは、Q2開始後5分を過ぎてから。各車アタックが繰り返されていく中で、予選を優位に進めたのは2台のホンダCR-Z勢。武藤英紀駆るMUGEN CR-Z GTが1分37秒台をたたき出しポールポジション間近に迫り、さらに高木真一駆るARTA CR-Z GTがそれに続いていくが、最後の最後でさらなる逆転が待っていた。
開幕戦でもポールを獲得したSUBARU BRZ R&D SPORTが、チェッカー間際に最終セクターで一気にタイムを伸ばし、SUBARU BRZ R&D SPORTがCR-Z勢を上回りトップに浮上! BRZが2戦連続のポール獲得となった。2番手にMUGEN CR-Z GT、3番手にARTA CR-Z GTと、JAF-GT勢がトップ3を占める結果に。OKINAWA-IMP SLSがFIA-GT3勢最上位の4番手、Panasonic apr PRIUS GTが5番手につけた。
続くGT500クラスのQ2。ゆっくりとした立ち上がりのセッションの中、毎周のようにタイムを削ってきたのは中嶋一貴駆るPETRONAS TOM'S SC430! DENSO KOBELCO SC430の石浦宏明とのアタック合戦となったが、1分31秒040までタイムを削ってきた一貴は、WECポルトガルテスト、WEC第2戦スパという厳しいスケジュールの中で見事ポールを獲得! 自身にとってスーパーGT500クラス初となるポールポジションを決めてみせた。トムスのポールポジション獲得も2004年以来のことだ。
2番手はDENSO KOBELCO SC430で、3番手にはMOTUL AUTECH GT-Rがつけることに。SC430勢はトップ5に4台を送り込んだ。ホンダHSV-010勢の最上位はウイダー モデューロ HSV-010の8番手となっている。