30日、富士スピードウェイで行われたフォーミュラ・ニッポンのルーキーオーディションに参加した中山友貴は、1日の走行を終えて「本当に勉強になったし、自分の自信にもなりました」と手応えを語っている。
昨年もフォーミュラ・ニッポンのルーキーテストに参加している中山はこの日、午前の走行ではスーパーGTで所属しているNAKAJIMA RACINGの31号車をドライブ。担当する田坂泰啓エンジニアは「ウチのクルマに乗せてあげる時間が雨だったのは残念でしたね」としつつも、「そんな中でも、中山はいい走りを見せましたよね。あの状況でも自分で考えて、タイヤのグリップを引き出してきたので、こちらも驚きました(笑)」とウエットでの中でも好印象を受けた様子。
午後はHFDPのマシンに乗ったが、「結果は自分が望む結果ではなかったんですが、自信になりました」と言う走りで3番手だった中山。「FN09は去年のクルマと比べてそれほど大きな違いはありませんが、ダウンフォースが増えているので、Aコーナーから300Rまでは速いな、と感じましたね。ステアリングも重くなるし、グっとクルマが沈む感じがある」とFN09の感想を語る。
今季のFN09はステアリングの重さが取り沙汰されてきたが、80周以上を周回しても「まだ3セットくらい行けると思います(笑)」と涼しい顔。「これで来年乗れることになればいいんですけどね(笑)。でも、来年本当に乗ることができたら、これほど嬉しいことはないと思います」とフォーミュラ・ニッポン参戦を目指し前向きな姿勢をアピールしてくれた。