2日、愛知県岡崎市の岡崎公園内岡崎城二の丸能楽堂で開催された『オカザえもん十番勝負』に、中嶋一貴と中嶋大祐の兄弟が出演。300人を超える来場者が詰めかける中、オカザえもんと“勝負”を行った。
そのキャラクターで、ゆるキャラ界でも大人気の“岡崎アート広報大臣”オカザえもん。1月から岡崎にゆかりのある著名人やアート、音楽などで活躍している10組を招く十回十色のイベント『オカザえもん十番勝負』を開催していた。
そんな十番勝負の第5番目として開催されたのが、2日の一貴、大祐との“勝負”。父、中嶋悟NAKAJIMA RACING監督とともに岡崎出身であるふたりは、2013年のスーパーフォーミュラ第3戦富士でオカザえもんと対面していた。
今回の勝負の内容はトークショー。当日は心配されていた雨も上がり、300人以上のファンが集まる中、岡崎城二の丸能楽堂の奥からオカザえもんを先頭に一貴、大祐が登場。さっそくトークショーがスタートした。
とは言え、オカザえもんは話すことができないので、トークは筆談。オカザえもんが事前に書いてきた質問がふたりにぶつけられた。内容は、レース中に考えていることや、レースに臨むにあたって心がけていること、岡崎の好きなところ等々。
地元岡崎ということもありリラックスしたムードのふたりからは、ふだんサーキットでは聞けないような回答が飛び出すことも。また、大祐の回答を一貴が補足するなど、兄弟っぽさを出したかと思えば、「今日のカッコは偶然似てしまったと先に言っておきます」と照れが見え隠れするところもあった。
逆に、ふたりからオカザえもんに質問をぶつける場面も。“岡崎アート広報大臣”という肩書きは3月までで終了してしまうオカザえもんだが、「4月からの活動はどうなるんですか?」という大祐の質問には、「フリーターとしてがんばります」という回答が。
隣でおなじみの動きをみせ続けたオカザえもんに終始ふたりは笑顔のままトークショーはフィナーレを迎えたが、一貴がおもむろにこの日、会場に展示されたスーパーフォーミュラSF13について触れ始めた。
「さっきもふたりで話していたんですけど、岡崎の公道で一度(スーパーフォーミュラで)デモランがしたいなと。ふたりで言っているだけでは実現しないと思うので、みんなで声を上げたいと思っています。花火大会の時なんかチャンスだと勝手に思っています」と一貴。
「やっぱり走っているのは違いますからね」と中嶋兄弟は“夢”を語ったが、実現すればモータースポーツ界にとっても、岡崎にとっても話題になるのは間違いない。
最後の記念撮影では、昨年の富士の時に続きSF13のコクピットにおさまったオカザえもん。和やかなムードの中で、“勝負”の幕が閉じられた。