2013年F1第1戦オーストラリアGPの公式予選Q1は、メルセデスのニコ・ロズベルグがトップタイムを記録した。
今年の予選はHRTの撤退で全11チームとなったため引き続き採用されるノックアウト方式が若干変更となり、Q1、Q2で脱落する台数が去年の7台から6台に減少。そのため、予選最初のQ1は全22台が20分間でタイムアタックを行い、上位16台がセカンドラウンドのQ2に進出することになる。
迎えた今季初の予選セッションは、直前のFP3から続く雨の影響で大幅なスケジュール変更が生じてしまい、現地17時(日本時間15時)スタートのQ1は3度のスタート延期が宣言され、30分遅れで開始されることに。路面は直前の強い雨の影響でヘビーウエットのまま。気温17度、路面温度は17度を記録した。
降りしきる雨のなか、メルセデス勢を先頭に全車フルウエットタイヤでセッションをスタートするが、開始直後にいきなりケータハムのギド・バン・デル・ガルデがクラッシュすると、その直後にはルイス・ハミルトンが1コーナー立ち上がりでハーフスピンを喫してウォールに軽く接触する。さらにその後もフェラーリのフェリペ・マッサが12コーナーで激しくクラッシュし、フロントに大きなダメージを負ってしまう。
再走が叶ったハミルトンは引き続き走行を重ね、僚友ニコ・ロズベルグに続く暫定3番手につけるが、マッサとバン・デル・ガルデはピットで修復作業に負われポジションを落としていくことに。その後も、多くのマシンがコースオフするシーンが飛び込んでくるがセッションの進行を妨げるアクシデントは起きなかった。
そんななか迎えたセッション終盤は、路面コンディションが回復し、各車インターミディエイトタイヤにスイッチ。ノックアウトゾーンの上位勢も相次いでベストタイムを更新し、ロズベルグが1分43秒380というタイムでトップにつけ、2番手フェルナンド・アロンソ、3番手にロメイン・グロージャンと続いた。
結局、このQ1で脱落したのはチェッカー間際にクラッシュを喫したザウバーのエステバン・グティエレスとケータハムのシャルル・ピック、バン・デル・ガルデ、ウイリアムズのパストール・マルドナド、マルシャのジュール・ビアンキとマックス・チルトンとなっている。
なお、この後の予選Q2は、雨の影響により現地時間18時30分(日本時間16時30分)からのスタートとなることが発表された。(その後、さらに20分の延期が発表され、合計50分遅れでの開始となる)現地はすでに夕刻ということもあり、日没の影響も懸念される。