全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦もてぎで、トップ3に入ったドライバーたちのコメント。デュバルは昨日の予選会見で「スタートが決まれば、いいレースになると思います」と言っていたが、そのとおりの結果となった。

優勝
ロイック・デュバル（DOCOMO TEAM DANDELION RACING）
「今日はいいスタートが決められました。前回のトラブルについては心配していなかったし、チームが対策してくれていると思っていたので、自分がうまくやれば、うまくいくと信じていました。ここは抜きにくいコースなので、スタートが決まって、楽にレースを進めていくことができました。今日のこの結果はチームが一丸となって頑張ってきたことの成果だと思います。こうして移籍4戦目で勝てるとは思っていませんでしたし、3戦目でポールが獲れるとも思っていませんでした。開幕戦では大きな問題があり、第3戦でもトラブルがありましたが、クルマの仕上がりは良かったので、アンラッキーなことがなければ、これまでもいい結果が残せていたのかもしれません。これからは自信を持って、残りのレースを戦っていきたいと思います。チャンピオンシップのことは意識せずに、今後の3戦を一戦一戦戦っていきたいですね」

2位
小暮卓史（NAKAJIMA RACING）
「前回の富士ではポールポジションが獲れると思っていたのですが、自分のミスもあって獲ることができず、悔しい思いをして、レースでもウィングが曲がってしまい、ペースが上げられずに、流れのつかめないレースになってしまっていたので、今回こそはという思いでレースに臨みました。今日はスタートでロイック選手に前に行かれてしまったのが大きかったのかなと思います。また、1セット目のタイヤが前半は良かったのですが、後半のペースが結構厳しくなってしまって、ロイック選手についていけなかったというのも今回の敗因かなと思います。平手選手は僕よりもかなり早くピットインしていたので、後ろから見ていてもタイヤが厳しいように見えていたのですが、あまり近づきすぎてもブレーキが厳しくなり、簡単に抜ける状況ではありませんでした。チャンスが訪れて、その1回のチャンスをうまく使ってオーバーテイクすることができました。流れが少しずつ自分の方に来ているという実感もありますし、残りのレースでは僕の好きなコースが続くので、いいレースができるという自信もあります」

3位
平手晃平（Mobil 1 TEAM IMPUL）
「スタートではうまく前に出ることができたのですが、そのあとはラップタイムがトップよりもちょっとずつ遅れていく感じになってしまいました。タイヤがきつかったので、村田エンジニアと相談したら、他のドライバーはピットインを引っ張る感じだということがわかったので、早めにピットインしてその後で稼ごうという作戦を取ることにしました。それがうまくいったので、結果的にはやって良かったとは思いますが、後半のスティントが長くなってしまい、最後の10ラップぐらいは手足がしびれながらの走行となってしまいました。このままうまく行けば、2位でゴールできるなと思っていたのですが、一瞬集中力が途切れてしまって、ヘアピンでミスしてしまい、小暮さんに抜かれてしまいました。自分としてはフィジカルを上げなければならないと思っていますが、もてぎではなかなか結果を残せていなかったので、こうして表彰台に上がれたことがとてもうれしいことですし、チャンピオンシップでもいいところに来ていると思うので、チャンピオン獲得を目指して残り3戦でも頑張りたいと思います」