19日、イギリスのシルバーストン・サーキットで行われたF1若手ドライバーテスト3日目は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが総合トップタイムをマークした。
若手テスト最終日を迎えたシルバーストンは、この日も早朝から青空が広がり、最高気温は26度を記録。路面温度も44度まで上昇するなど、一日を通して絶好のドライコンディションとなった。
そのなか、この日のトップタイムをマークしたのはレッドブルのベッテルだった。カルロス・サインツJrからマシンを引き継いだベッテルは、午後のセッションで次戦ハンガリーに持ち込まれるニュータイヤの評価作業を中心にトータル79周を走り、3日間の最速タイムとなる1分32秒894を記録した。
2番手は、午前中トップにつけたフォース・インディアのエイドリアン・スーティル。ロータスのニコラ・プロストがスーティルに0.014秒の僅差で続き、レッドブルのサインツJrが午前中のタイムで4番手につけた。
フェラーリの開発ドライバーを務めるダビデ・リゴンは、トータル20周にとどまったものの、チームのレースドライバーであるフェリペ・マッサを0.032秒上回り全体の5番手に。6番手マッサに続いたトロロッソのジャンーエリック・ベルニュまでが1分33秒台となっている。
マクラーレンのゲイリー・パフェットは午前中にエンジントラブルでわずか6周しか走れなかったが、午後のセッションで挽回を図り8番手タイムを記録。89周を走り抜いたウイリアムズの開発ドライバー、スージー・ウォルフは、トップから約2.2秒差の9番手につけている。
10番手はケータハムのギド・バン・デル・ガルデ。トロロッソをドライブしたダニル・クビアトが11番手で続き、ケータハムのシャルル・ピックが12番手となった。
ザウバーC32を走らせた注目の佐藤公哉は、朝のセッションで33周を消化すると、午後もトラブルフリーで34周を走破し、トータル67周で13番手タイムをマーク。佐藤は、午後のセッションで数セットのタイヤを使用しタイム更新を狙ったが、トラックコンディションにも阻まれ、午前のベストタイムを上回ることはできなかった。
「今日、F1マシンをドライブできて本当に良かった。とても楽しんだよ。でも、次のステップとしては、実際にラップタイム改善していくことだと思っている」と佐藤。
マルシャのロドルフォ・ゴンザレスが14番手、フォース・インディアのジェイムズ・カラドが15番手に。一方、ゴンザレスからマシンを引き継いだマルシャのジュール・ビアンキは、セッション終了のおよそ2時間前にコースオフしたことが影響し、その後のコース復帰はならなかった。