AUTO GP第2戦マラケシュで2戦連続の表彰台を獲得した佐藤公哉は、決勝前のセットアップ修正が上位フィニッシュにつながったと振り返った。
開幕戦のモンツァで早々と優勝を飾り、今回のマラケシュにランキングリーダーとして臨んだ佐藤だが、今週末はマシントラブルの影響で最初から思い通りの走りができなかったという。しかし彼は、エンジニアとのデータ解析でセッティングを立て直すことに成功、レースでのハイペースにつなげることができたと述べている。
「週末は初めからクルマのトラブルが多くて、練習走行も予選も思うようにスッキリとは攻められませんでした」と佐藤は語っている。
「しかし、エンジニアがきっちりデータ解析をしてくれて、レースに向けては乗りやすいクルマを作ってくれました。それが2レース連続で表彰台フィニッシュできた要因です」
「レース1決勝ではスタートミスを冒してしまいました が、その後はオーバーテイクが成功して順位を挽回できましたし、ハイペースでレース全般を走れました。エンジニアと打ち合わせた、ピットストップを遅らせる作戦もうまくいき、3位でフィニッシュできました。レース2決勝はピットストップで手間取りましたが、最終的には2番手を追い詰めての3位フィニッシュでした」
一方、今回は8位というベストリザルトに終わったチームメイトの黒田吉隆は、プラクティスでのクラッシュが最後まで尾を引いたかたちとなったようだ。
「練習走行のセッション序盤にクルマを壁に当ててしまい、ダメージこそ軽かったとはいえ、クルマのセットアップと走り込みの不足を招きました。予選にも響いて不本意なスターティンググリッドとなってしまいました」と黒田。
「レース1決勝のスタートは2台を抜きましたが、そのあと遅いクルマにずっと引っかかってしまいました。自分のミスもあって作戦にズレが生じたことも一因ですが、もう少し早めにタイヤ交換義務を消化するピットストップを済ませても良かったかもしれません」
「レース2決勝はまるで生き残り合戦のようでした。自分にもクルマにパフォーマンスはあり、実際にチームメイトのロガーデータと比べても決して悪くはありません。しかし、この大会は練習走行でのクラッシュで最後まで波に乗れなかった感じです。戦略の課題もありましたし、自分の細かなミスもありました。最後のクラッシュはブレーキのフェードが原因です」