2014年のAUTO GP開幕戦マラケシュの決勝レース1は、ユーロノバ・レーシングの佐藤公哉が今シーズン初優勝を挙げた。
予選で5番グリッドを獲得した佐藤は、スタートで2番手のマシンが立ち往生する間に4番手へ浮上するが、レース序盤はトップに6秒のリードを許すなど、我慢のレースを強いられた。
しかしレースは7周目に大きく動く。ポールシッターのケビン・ギオベシ(ユーロテック)とタマス・パル・キス(ジール・レーシング)がトップ争いで接触し、2台はリタイアに追い込まれてしまった。
すると、この間に多くのマシンがピットインするが、続くレースリーダーのセルジオ ・カンパーナ(ジール・レーシング)がピットストップで痛恨のストール、なんとか再スタートは切ったものの、ポジションを落としたカンパーナは、その後13周目にウォールの餌食となり、リタイアを喫してしまった。
一方、ライバルの度重なるアクシデントを味方につけた佐藤は、その後のレースを安定したペースで周回。最後まで後続の追い上げを許さなかった佐藤は22周をトップで駆け抜け、2014年のオープニングレースを見事に制した。
2位は、終盤までアンドレア・ローダ(VIRTUOSI UK)がつけていたが、彼は最終ラップでシケインをミス。代わって佐藤のチームメイト、ミシェル・ラ・ローザ(MLR 71)が2位に入った。