日本人ドライバーの佐藤公哉が、2013年の「AUTO GP」にフル参戦することが明らかになった。
日本の次世代を担う若手ドライバーとして2011年から本格的にヨーロッパで戦ってきた佐藤は、昨年のドイツF3選手権「ATS Formula 3 Cup」でシーズン4勝と6度の表彰台を記録し、ランキング3位を獲得。本場のレースシシーンで自らの腕を磨いてきた佐藤が次なるステップアップに向け大きなチャンスを掴んだ。
今年24歳を迎える佐藤は、2010年にスタートした欧州のミドルフォーミュラシリーズ「AUTO GP」にフルエントリーする初の日本人ドライバーとなり、3月24日にイタリアのモンツァで開幕する同シリーズにユーロノバ・レーシングから出場することが決まった。このユーロノバは、元F1ドライバーのビンツェンツォ・ソスピリが率いるイタリアの名門チームで、2012年の最終戦でも日本人ドライバーの桜井孝太郎を起用している。
「2013年のAUTO GPにユーロノバ・レーシングから参戦することができ、非常にうれしく思っている」と、佐藤は語っている。
「これまでのキャリアで、僕のために一生懸命働き、サポートしてくれたすべての人々に感謝を伝えたい。今年はタイトル争いの一員として全力を尽くすつもりだし、エキサイティングなシーズンを楽しみにしている」
佐藤の起用を決めたソスピリは次のように語っている。
「キミヤを我々のチームに迎えることができて、私もうれしく思っているよ。彼は先月のバルセロナテストで非常に印象的だった。今シーズンは我々もトップを争えると確信している」
「AUTO GPはドライバーに多くの学習の機会を与えることのできる素晴らしいシリーズだ。キミヤのレースキャリアにとっても重要なステップになるだろう」
AUTO GPは、ローラ製のシャシーにザイテックの3.4リッターV8エンジンを搭載。最大550馬力を発生するマシンは、近年F1ドライバーを多く輩出しているフォーミュラ・ルノー3.5シリーズのマシンと同等のラップタイムを記録する。