2014GP2シリーズポストシーズンテスト(アラブ首⻑国連邦)レビュー
–佐藤公哉、決勝レースペースに手応え–
■ポストシーズンテスト概要
開催国:アラブ首⻑国連邦(UAE)
開催地:ヤス・マリーナ・サーキット(一周:5.554km)
開催日:2014年11月27日(木)〜29日(土)
走行日:2014年11月29日(土)
チーム:RTロシアン・タイム(1号車)
テスト結果:
セッション1(12:00〜14:30)ベストタイム:1分50秒618(26台中18番手)/31周
セッション2(18:00〜20:30)ベストタイム:1分50秒165(26台中21番手)/32周
■ポストシーズンテストレビュー
2014年のGP2シリーズをカンポス・レーシング(Campos Racing)で戦った佐藤公哉(さとうきみや/24歳)は、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで実施されたポストシーズンテストに、2013年のチャンピオンチームであるRTロシアン・タイム(RT RUSSIAN TIME)から参加しました。
29日(土)のテスト最終日に走行した佐藤は、昼間のセッション1と夜間のセッション2でそれぞれ実施した新品タイヤで予選を想定したタイムアタックでは、慣れないクルマに手を焼きました。しかし、夜間のセッション2で実施した中古タイヤでの決勝を想定したロングランでは、期待していた以上のペースで走行して手応えを得ました。今後も佐藤に対するご支援とご声援をよろしくお願い申し上げます。
■佐藤公哉のコメント
「クルマの印象は悪くなく、体感速度も速さを感じていました。しかし、どういう理由か分かりませんが、なぜか新品タイヤの一発ではタイムが伸びませんでした。十分に速さを感じているのにタイムがよくなかった」
「反面、中古タイヤを使ったロングランでは、1分52〜53秒台のラップタイムを簡単に維持できました。最後にエンジニアからプッシュしろという指示があったので攻めたら、ちゃんとタイムにも表れました。予選の戦闘力は不足していますが、決勝の戦闘力はかなり高いクルマです」
「チームによってクルマの個性はたしかにありますが、絶対的な性能の差や戦闘力の差は感じませんでした。とはいえ、違うチームのクルマに乗ったり、違うエンジニアと仕事したり、すべてが良い経験でしたし、自分の中での引き出しが増えました」
「来季についてはいくつかの選択肢があります。カンポス・レーシングからは、“戻ってくれば? 来季も一緒に戦おう”と相変わらず誘ってもらっています。慎重に状況を見極めて判断したいと思います」