2014 GP2シリーズ第1大会(バーレーン)レビュー
–佐藤公哉、練習走行の出遅れが最後まで響く–
■大会概要
開催国:バーレーン
開催地:バーレーン国際サーキット(一周:5.412km)
開催日:2014年4月4日(金)〜6日(日)
■大会結果
4月4日(天気:曇り/路面:ドライ)練習26番手
4月4日(天気:晴れ/路面:ドライ)予選16番手
4月5日(天気:晴れ/路面:ドライ)レース1決勝リタイア
4月6日(天気:晴れ/路面:ドライ)レース2決勝19位
■大会レビュー
2014年のGP2シリーズにカンポス・レーシング(Campos Racing)から出場する佐藤公哉(さとうきみや/24歳)は、F1世界選手権レース第3戦と併催されるGP2シリーズ第1大会へ臨みました。
4月4日午後12時からの練習走行(45分間)を新品ハードタイヤで走り始めて間もなく佐藤は、3月19〜21日に同地で実施された公式合同テストで作り上げた車両とは程遠い操縦性になっていると感じました。そのため自己ベストタイムは1分44秒243で26台中最下位に留まりました。練習走行終了後にチームが車両を懸命に調査すると、初期調整に誤りがある事実を複数部分で発見し、数時間後の予選に向けて大手術を施しました。
4月4日午後8時からの予選(30分間)には、2セットの新品ソフトタイヤを用意してタイムアタックに臨みました。1セット目のソフトタイヤでは1回目のタイムアタックで1分40秒628を記録して23番手、2回目のタイムアタックで1分39秒999を記録して17番手となりました。2セット目のソフトタイヤでは赤旗中断もありタイムアタックは1回しかできませんでしたが、1分39秒749を記録して16番手と挽回しました。
4月5日午後1時10分からのレース1(32周)では、汚れた路面の16番手グリッドという影響もあり、スタートで出遅れて21番手へ順位を落としました。佐藤はすぐさま挽回を試みましたが、これは裏目に出て1周目を24番手で終えました。2周目を終えて3周目に突入したメインストレートでも挽回を試みますが、先行車両は急激な進路変更による防御態勢で追い抜きを許さず、しかも第1コーナーの遥か手前で極端に早い減速態勢に入りました。佐藤は追突を回避しようと試みましたが、車両の先端が僅かに触れて先行車両は大きく態勢を崩して壁に激突、リタイアとなりました。この事故に関して佐藤は競技委員会から10秒ピットストップの重いペナルティを課され、挽回はほぼ不可能な状況に追い込まれました。それでも佐藤はあきらめずに走り続けましたが、接触による影響で車両の操縦性に難が生じていたため、チームの指示でレース終盤にリタイアしました。
4月6日午後2時15分からのレース2(23周)では、再び汚れた路面の24番手グリッドという影響もありましたが、良いスタートダッシュで順位を上げて第1コーナーへ向かいました。ところが第1コーナーの渋滞で行き場を失い、23番手で1周目を終えました。上位の脱落などで2周目には20番手へ浮上しますが、その後は先行する集団に戦いを挑めるだけの戦闘力が車両にはなく、19位でチェッカードフラッグを受けるに留まりました。
GP2シリーズ第2大会は5月9〜11日にスペイン・バルセロナのカタルーニャ・サーキットで開催されます。引き続き佐藤に対するご支援とご声援をよろしくお願い申し上げます。
■佐藤公哉(カンポス・レーシング・ドライバー)のコメント
「練習走行では正直に言ってがくぜんとしました。曲がらない止まらないで、まるで他人のクルマに乗っているような気分でした。チームが原因の究明と改善に努めた結果、予選ではなんとか戦えるだけのクルマに仕上がりました。しかし、練習走行での出遅れがなければ、タイムアタックはもっと大胆に行けたと思うので残念です」
「レース1はホイールスピンが多くスタートで失敗しました。順位を早く挽回しようと焦ったわけではありませんが、3周目には先行する車両との接触で重いペナルティを課されました。相手の必要以上のブロックと極端に早いブレーキングから必死に逃れようと回避手段を取りましたが、残念ながら接触してしまいました。その影響で自分のクルマの操縦性は極端にひどい状態になっていたので、チェッカードフラッグを見ずにリタイアしました」
「レース2のスタートは、順位こそ大きく上げられませんでしたが良かったと思います。このレースでは次の大会に持ち越すペナルティを絶対にもらわないこと、今後のレースに向けてタイヤの摩耗を身体で感じ取ること、最後まで走りきってライバルのレース運びを観察することを目標としました」
「GP2のデビュー大会は自分の力及ばず散々な結果で週末を終えて、たくさんの方々の期待を裏切ってしまいました。第2大会までの間にGP2テストはなく、バルセロナのレースに向けてできることは決して多くはありません。しかし、自分が置かれている状況の中で最高の結果を出せるよう、チームと一緒に力を尽くすつもりです」
