ルイス・ハミルトンが偽証スキャンダルに関連してチーム離脱をちらつかせたことで、彼のメカニックたちとの関係に亀裂が入ってしまったと報じられている。

 オーストラリアGPのヤルノ・トゥルーリの追い越しに関して偽証を行ったとして、ハミルトンとチームはFIA世界モータースポーツ評議会によって厳罰が科せられる可能性にさらされている。
 ハミルトンはセパンで謝罪会見を行い、自分は“嘘つき”ではなく、チームのスポーティングディレクター、デイブ・ライアンに指示されて偽証を行ったにすぎないと主張した。チーム代表マーティン・ウィットマーシュは、チームに長きにわたって貢献し、尊敬を集めてきたライアンにこの件の責任があるとして、彼のチーム離脱を発表した。

 一方ハミルトンは、FIA会長マックス・モズレーに手紙を書き、自分の輝かしい名声に傷がつくおそれにさらされているとして、F1から去ることを考えていると述べた。さらに彼は、4月29日のWMSCのヒアリングでマクラーレンに出場停止などの処罰が下された場合は、チームとの5年にわたる7,500万ポンドにおよぶ契約を破棄すると主張したと言われている。

 ハミルトンのメカニックたちは、35年にわたってチームに忠誠を尽くしてきたライアンがスケープゴートにされたと感じ、激しく憤っており、このハミルトンの行動が彼らの怒りをさらにかき立てたようだ。
「メカニックたちはルイスに不満を感じている」と、あるチーム関係者がニュース・オブ・ザ・ワールドに語っている。
「彼が関係を修復するにはかなりの努力が必要だろう。皆長年にわたってデイブのことを知っているので、彼がスケープゴートにされたことに憤慨しているのだ」
「さらに、ルイスがチームを去ると脅しをかけたという話が出てきた。あの行為が皆の不興を買った。我々はこれまで彼のために一生懸命やってきた。彼はもっと(チームへの)忠誠を示すべきだったと我々は考えている。彼らはすべての時間を捧げているが、それに対する報いは、彼が受けている恩恵には遠くおよばない、わずかなものなのだから」

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