2014年の世界ツーリングカー選手権は、22台のフル参戦で争われることになった。
今年から大幅なレギュレーション変更が導入され、よりワイルドなスタイルに変貌を遂げた2014年のWTCCマシン。今シーズンは、2013年のコンストラクターズタイトルを制したホンダとロシアメーカーのラーダに加え、WRC(世界ラリー選手権)の強豪シトロエンがセバスチャン・ローブと共に参戦。満を持して新型マシンのCエリーゼWTCCを投入する。
今年そのCエリーゼWTCCは、ファーストドライバーのローブと昨年のチャンピオンであるイバン・ミューラー、アルゼンチンドライバーのホセ-マリア・ロペスの3名がドライブし、既存のライバルメーカーに戦いを挑む。
一方で迎え撃つホンダは、ガブリエル・タルキーニとティアゴ・モンテイロが今シーズンもワークス仕様のシビックWTCCをドライブ。昨年の鈴鹿ラウンドで優勝を飾ったゼングー・モータースポーツ&ノルベルト・ミケリスも引き続きシビックWTCCを走らせるほか、今年はプロチーム・レーシングのメディ・ベナーニが4台目のシビックを手に、ホンダ陣営に加わった。
新型グランタを走らせるラーダはジェームス・トンプソン、ロブ・ハフ、ミハイル・コズロフスキーの3台体制。RMLが開発・製作したシボレー・クルーズは6台がエントリーした。
残る6台は2013年のレギュレーションに即したTC2マシンで、リキ・モリ・チーム・エングストラーが2台のBMWを、カンポス・レーシングが3台のセアト・レオンを走らせ、ニカ・レーシングが残りの1台を用意することになる。
なお、今年1月に新規参戦の意志を表明した元F1コンストラクターのオニクス・レース・エンジニアリングは、今シーズンの参戦断念をFIAにすでに伝えている。