全日本F3選手権 第1戦 決勝上位ドライバーコメント
■優勝:山下 健太
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No36/PETRONAS TOM'S F314/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「今回、予選2番手だったのですが、スタートがうまくいかないのは過去の例から分かっていたので、ある意味予想どおりだったのですが、落ちても3番手だと思っていたら、4番まで落ちてしまって……。ただ、タイヤが冷えている時からクルマのバランスは良く、前との接近戦の状態でも速かったので、これなら上がっていけるかもしれないと思っていました。オープニングラップのシケインでまず1台抜いて、前の2台は逃げていきましたが、だんだん追いつくようになってきたので、あまりタイヤを使わないよう意識して。2台とも1コーナーで、ぎりぎりのところで抜くことができて良かったです。今回2番手スタートだったので、スタートが苦手ということもあって優勝は難しいかな、と思っていたんですが、走り出したら余裕があったので、こんなにうまくいくとは思っていませんでした。明日はスタートがうまくできるよう頑張ります」
■2位:高星 明誠
(B-MAX Racing Team with NDDP/Car.No22/B-MAX NDDP F312/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「予選で1位が獲れて、すごくいい流れで来ていると思っていたのですが、スタートしてみると序盤のうちからタイヤが苦しくて、それは予想以上でした。セットを間違えてしまったというのもあるのかもしれません。中盤、勝田選手と山下選手がバトルしてくれて、それを見ながら今がプッシュするべき時だと思ってプッシュしていたのですが、思った以上に山下選手のパールが速くて追いついてきて。ストレートスピードの差があり過ぎて、バックストレートで追いつかれ、シケインでは守ったものの、やっぱりストレートで抜かれてしまったという感じですね。本当は勝てて当然だったと思うのに勝てなかったので、そういうことを明日は踏まえて、明日は今日獲れなかった優勝をもぎ取りたいと思います」
■3位:勝田 貴元
(PETRONAS TEAM TOM'S/Car.No1/PETRONAS TOM'S F312/TOYOTA TOM'S TAZ31)
「僕の中では今年、昨年の中山(雄一)選手と同じような、それ以上の結果を求められている中で、プレッシャーはありましたが、それなりに自信があってシーズンに挑みました。ところが、レースウィークが始まってから不調で、原因も分からない中、今日も不安はぬぐい去れない中、決勝に向けてはスタートで前に出て抑え切ればいいと、気持ちを切り替えていたつもりです。けれど、トップに出られず2番手で抑えられてはいましたが、トップの高星選手もS字でクルマが不安定だったので、後半に抜けるのでは、という感覚はあったんですが……。後ろから山下選手が明らかに僕より速いペースで迫ってきたので、軽くプッシュして行ったものの、昨年同様バイブレーションがひどくなってしまいました。明日のレースにはいろいろなことを考えなければいけないと思ったので、よく考えて明日のレースに臨みたいと思います」
■9位(N-1位):久保 凛太郎 F3-Nクラス
(TOCHIGI Le Beausset Motorsports/Car.No62/CG ROBOT ル・ボーセF308/TOYOTA TOM'S
3S-GE)
「予選でトップを運良く獲れたものの、スタートを何度か練習しても一度もうまくいかなかったので、ちょっと安全策のスタートをしてしまったこともあり、1コーナーまでに三浦選手に行かれてしまいました。序盤は抜くに抜けない状況が続いていて、F3はバトルで近づくとダウンフォースが抜けるのを、このとき初めて学んだので、これは今後に活かせると思いますし、抜いた後はペースも良くいいレースができました。明日に向けても、いい流れが作れたと思います。昨日までの状況では一度も小泉選手に勝てなかったので、勝てるかどうか正直不安はありました。でも、こうしてトップになれたので……。トップに立ったのはシケインです。何周か三浦選手の後ろを走っているうちに、シケインのブレーキングでぐっと差が詰まっていたので、前の周に『ここで抜こう』と思って、しっかり合わせ込んで抜くことができました」
■10位(N-2位):小泉 洋史 F3-Nクラス
(HANASHIMA RACING/Car.No6/Net Move Hanashima Racing/TOYOTA TOM'S 3S-GE)
「予選結果は予選結果で、赤旗出して云々ではなくて、あのタイムが私のタイムです。私は4番手だったのですが、みんなすごく速かったので、1台でも抜ければ、ということで決勝の2位という結果には満足しています。スタートは苦手ではなく、むしろ得意な方なので、スタートでもうちょっと行ければなぁと思ったのですが、僕より三浦選手の方がスッと行ったので、久保選手と一緒に後ろをずっと走って、そのままゴールしてしまうんじゃないかと思いました。久保選手には追いつきませんでしたけれど、2位になれて良かったです。明日は最後尾からのスタートなので厳しいですが、スタートを決めて焦らずコツコツ抜いていければいいなと思っています」
■11位(N-3位):三浦 愛 F3-Nクラス
(EXEDY RACING TEAM/Car.No3/EXEDY RACING F307/TOYOTA TOM'S 3S-GE)
「昨日までの練習を思えば、今日の3位という結果、表彰台に立てたことは自分としてすごく満足しています。スタートがうまく決まって、トップに運良く立つことができたので、今のポジションにいられたのかな、と思います。まだまだ今日、初めてF3でレースをしてみて、勝つために自分に足りないものがたくさん見えてきて、これから1年間戦っていくためには、もっと自分自身努力しなくてはいけないし、ドライバーとして腕を磨いていかないといけないと痛感しました。それでも走るたび、周回を重ねるたび良くなってきて、マシンの状態もポテンシャルはすごく良かったし、流れも良かったので、まだまだ自分自身行けると思いますので、もっとトレーニングしようと思っています」