今シーズンの全日本F3選手権にPETRONAS TEAM TOM’Sから参戦しているニック・キャシディが、プレマパワーからF3ヨーロピアン選手権にスポット参戦することになった。
ニュージーランド出身で現在21歳のキャシディは昨年、F3でのレースはF3ヨーロピアンでの2ラウンドにスポット参戦したのみながら、マカオGPで3位表彰台を獲得。今季は全日本F3でトムスの37号車をドライブしており、ここまで13戦を終えて4勝を挙げ、ドライバーズランキングで首位につけている。
プレマパワーは、直近のレッドブルリンク戦途中でチームから離脱したブランドン・マイサノに代わって、9月のアルガルベ戦とニュルブルクリンク戦でキャシディを起用する。F3ヨーロピアンの最終戦ホッケンハイムリンクについては、全日本F3の最終戦となるSUGOとバッティングしているため、キャシディが参戦するのはこの2戦のみとなる。
「まず、この機会を与えたくれたプレマに感謝の気持ちを表したい。本当にこの機会を楽しみにしているんだ」と参戦への意気込みを語ったキャシディ。
「自らを成長させるためにできる限り多くのことを学びたいと考えているし、この2レースでいい結果を残すことを目標にしているんだ」
「日本でのレースとは多少の違いがあることは分かっているけど、準備はできていると感じているよ」
またプレマパワーのチームマネージャーを務めるルネ・ロジンはキャシディについて「まだヨーロッパのシリーズでは本当の価値を示す機会を得られていないが、非常に速く、安定しているドライバーだ」と語っている。