ミハエル・シューマッハーのマネージャーであるサビーネ・ケームがシューマッハーの家族の代理として声明を発表した。家族はシューマッハーの回復を信じていると彼女は述べ、彼のことに集中できるよう家族のプライバシーを尊重するよう、改めて訴えた。
シューマッハーは昨年末にスキーで滑降中に転倒し、頭部に重傷を負った。それ以来彼はフランスのグルノーブル大学病院で集中治療を受けている。
シューマッハーは人工的な昏睡状態に置かれていたものの、1月末には医師団が昏睡状態から目覚めさせる新たなプロセスを開始したことが発表され、2月半ばには引き続き覚醒過程にあることが明らかにされている。
12日、ケームは、声明を発表、「F1シーズンがスタートするにあたってミハエルの健康状態に対する関心が高まっているため、声明を発表することにしました。これはミハエルのご家族の代理としての声明でもあります」と述べている。
彼女が発表した声明は以下のとおり。
「私たちは今も、ミハエルが今の状況を乗り越え、目を覚ますと信じています。時々、期待を感じられる小さな兆候が見られますが、今は忍耐の時期であることを私たちは承知しています」
「ミハエルは重傷を負いました。過去に何度も危険な状況を乗り越えたミハエルが、ありふれた状況においてこれほどひどいけがを負ったということを理解するのは簡単なことではありません」
「ミハエルにとって長く厳しい戦いになるだろうことは最初からはっきりしていました。私たちは100パーセントの信頼を置く医師団と共にこの戦いに立ち向かっています。その過程の長さは私たちにとって重要ではありません」
「彼のご家族に対して思いやりあふれる言葉が寄せられるのを見ると心が温まります。ご家族は心から感謝しています」
「しかしミハエルのご家族は非常に重大で不安定な状況に対処しているところです。それを忘れるべきではありません。ミハエルはこれまで常に家族を世間の目にさらさないようにして彼らのプライバシーを守ってきたということを思い出していただければと思います」
「私たちはすべてのエネルギーをミハエルに向けたいと考えています。それが彼の助けになると固く信じているからです。彼が今回の戦いでも勝利を収められると、私たちは確信しています」