F1第7戦カナダGPのフリー走行2は、フェラーリのフェルナンド・アロンソがトップタイムをマークした。
現地時間7日14時(日本時間8日午前3時)より始まったFP2は、午前中のFP1終了後から路面の状態が大幅に回復し、レコードライン上は完全なドライコンディションでスタート。開始時の気温は17度、路面温度は19度を記録した。
残り時間15分を前にピットレーン周辺に若干の降雨が見られたものの、終始ドライタイヤで推移したこのセッションでは、ハイスピードからのハードブレーキングが要求されるというコースの特性上、ブレーキのタイミングが遅れシケインをオーバーシュートするマシンや、シケイン出口でコース外へ膨らんでしまうマシンも多く見られた。
コースオープンとともに上位勢を含む多くのマシンが金曜日限定のプロトタイプタイヤを装着してアタックへと入り、開始3分後には早くもFP1のトップタイムを大きく上回る1分19秒台のタイムをキミ・ライコネンが記録。その後も続々とトップタイムが更新されていく。FP1でトップタイムをマークしたフォース・インディアのポール・ディ・レスタも、レッドブルやフェラーリ、ロータスに混じってタイムシート上位に名を連ねた。
セッション残り60分を前にルイス・ハミルトンがミディアムタイヤで1分15秒台を記録してトップに立つと、ミディアム側でのトップタイムの更新は落ち着きを見せる。ディ・レスタやアロンソも15秒台に入れるも、トップタイム更新はならない。
その中、残り51分というタイミングでレッドブルのセバスチャン・ベッテルが上位勢の先陣を切ってスーパーソフトタイヤで計測を行い、1分15秒台前半のタイムを記録。それに続くような形で各チームともスーパーソフトを投入していく。
多くのマシンがスーパーソフトで15秒台を記録する中、残り40分にはハミルトンが1分14秒830と14秒台に入れて再びトップに立つと、数分後にはアロンソが1分14秒818と刻んで首位を奪う。ロータスのロメイン・グロージャンも続くが、1分15秒083で3番手に留まった。
その後は各チームともロングランのプログラムへと移行していき、多くのマシンが40周前後を周回。フェラーリのアロンソが48周と最多周回をマークしつつ、1分18秒台前半と比較的ハイペースで周回を重ねた。
セッション最終盤を迎えても各チームはそれぞれのプログラムを続行し、タイムシートには大きな変動がないままチェッカーフラッグ。その結果、セッション中盤にアロンソが記録した1分14秒818がFP2のトップタイムとなった。2番手はハミルトン、3番手にグロージャンが入り、4番手以下にマーク・ウエーバー、ニコ・ロズベルグ、フェリペ・マッサ、ベッテルと続いた。8番手にエイドリアン・スーティルが入り、9番手ジェンソン・バトン、ダニエル・リカルドが10番手につけている。
予選前最後のフリー走行となるFP3は、現地時間8日午前10時(日本時間8日23時)より開始される。