F1第11戦ベルギーGPは23日、現地時間14時(日本時間21時)よりフリー走行2回目(FP2)が行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムで初日を終えた。
序盤に小雨のぱらついたFP1からは天候が回復し、FP2は青空の広がる完全なドライコンディションとなった。FP1ではヘイキ・コバライネンにステアリングを託したケータハムのシャルル・ピックがこのセッションから走行を開始している。開始時の気温は21度、路面温度は28度を記録した。
コースオープン直後からハードタイヤを装着して多くのマシンが周回を重ねていくなか、セッション序盤からタイムシート上位に名を連ねたのは、フェラーリとレッドブル勢。各マシンともそれぞれトップタイムを記録したが、ベッテルが1分50秒台のタイムで首位に立つと、コース上は一旦落ち着きを見せる。
残り1時間を前にミディアムタイヤが投入されはじめるが、ここでもレッドブル勢は速さを発揮。まずはマーク・ウエーバーが1分49秒390を記録して首位に立つと、続いたベッテルが僅かに上回る1分49秒331をマークしトップに。ロータスのロメイン・グロージャンやフェリペ・マッサが続くも、1分50秒台にとどまりレッドブルには及ばない。
その後、セッション終盤に向けて各マシンともロングランのプログラムに入っていくが、残り20分を切ったタイミングで、ベッテルの右リヤタイヤがパンク。タイヤのショルダーとトレッド面が分離し、トレッド面自体の損傷も激しかったものの、スペインGPなどで発生したデラミネーションとの関連性はわかっていない。
自走でピットまで戻ったベッテルだが、その後はガレージ内で残りのセッションを過ごすことに。ただ、終盤になってもタイムシートに大きな変動はなくチェッカー。その結果、ベッテルの記録した1分49秒331がこのセッションのトップタイムとなった。
2番手も変わらずウエーバーで、レッドブルの2台のみが1分49秒台を記録している。3番手にはグロージャンが入り、マッサが4番手。5番手にトロロッソのジャン-エリック・ベルニュ、キミ・ライコネンが6番手に続いた。
午前中のセッションでトップタイムをマークしたフェルナンド・アロンソは、残り30分を切ってから本格的にミディアムタイヤでの走行を開始したものの、最終的に21周を重ねて7番手。メルセデス勢は、ニコ・ロズベルグが9番手、ルイス・ハミルトンが12番手という結果になった。
多くのマシンが30周前後を重ねたこのセッションの最多周回は、ウエーバーとグロージャンが記録した34周となっている。
予選前最後のセッションとなるフリー走行3回目は、現地時間24日11時(日本時間18時)より開始される。