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スーパーGTニュース

投稿日: 2011.10.06 00:00
更新日: 2018.02.16 05:13

初音ミクBMW、オートポリスはポイント圏内の9位


2011 AUTOBACS SUPER GT Rd7.KYUSHU GT 250km RACE
GSR & Studie with Team UKYO

#4 DRIVER 谷口信輝 番場琢

初音ミク グッドスマイルBMW
ポイント圏内の9位でフィニッシュ

 2年ぶりの開催となった大分オートポリス。いよいよ残り2戦となり、シリーズチャンピオンを掛けた重要な1戦である。今回のレースでは、ハンディウェイトが前戦までの獲得ポイントそのままの重さとなるが、GSR & Studie with Team UKYOは性能調整により、65kgのハンディウェイトを積んで今戦に挑む。今回課せられた性能調整がどれだけの負担になるかが、今回のレースの1つのキーでもある。

10月1日(土)公式予選12:00〜 スーパーラップ予選 14:35〜
 予選の天候はまさに秋晴れ。コースはドライ。朝の公式練習では性能調整の影響から谷口信輝選手が22台のマシン中、1'53.284と15番手と下位に沈む。タイムは伸びなやみながらも、公式予選に向けてのセッティングを行った。目標はスーパーラップ進出とチャンピオン争いをしている11号車の前に出ることだ。

 公式予選は、GT500とGT300クラスで25分間の混走セッションから開始された。#4『初音ミク グッドスマイルBMW』のステアリングを握るのは番場琢選手。混走の中、1'54〜55秒台でアタックを重ねる。やはりマシンのパワーにかなりの影響が出ているために、タイムも伸びず1'54.826をマークし16番手で基準タイムをクリアし混走セッションが終了。引き続き10分間のGT300クラス単独セッションが開始となる。

 ステアリングを握るのは谷口選手。コースインをした次のラップですかさず1'52.464をマークし暫定6番手に。その後も果敢にアタックを重ねるも、このタイムを上回ることが厳しい状況。セッション終了間際で他のマシンがタイムを上回り順位がダウン。最終的にスーパーラップ進出ギリギリの10番手で公式予選を終える。

スーパーラップ予選 14:35〜
 スーパーラップは公式予選10番手のマシンから順にアタックし、決勝グリッドが決定される。1発勝負のアタックは谷口選手に託された。トップバッターでコースインした谷口選手は、ウォーミングラップを終えコントロールライン手前からライトオン。いよいよアタックが開始された。谷口選手は、3つのセクターを単独で猛アタック。

 マシンのパフォーマンスを最大限に引き出しコントロールラインを通過。1'52.222をマークしアタックを終了する。その後、残り9台のマシンが順にアタックし最終的に予選1回目を上回る7番手となり、決勝は7番グリッドからのスタートとなる。ランキング2位の11号車は6番手。6番、7番グリッドは決勝に向けて俄然注目を集める事となった。

10月2日(日) 決勝レース(54Laps)14:00スタート
 決勝のオートポリスは、朝のフリー走行から曇り。気温17度。路面温度22度。 #4『初音ミク グッドスマイルBMW』は7番グリッドからのスタート。

 スタートドライバーは今回も谷口信輝選手が務める。スタート進行のグリッド上、マシンの周りは相変わらずの人垣。また、6番7番グリッドはチャンピオンシップ争いの2台の並びにメディアや大勢のファンにも注目のグリッドである。

 いよいよ決勝がオンタイムでスタート。ローリングラップの隊列後、一斉にスタートが切られた。好スタートを切った谷口選手は、オープニングラップで一気に2台をパスし5番手に浮上。2ラップ目から10ラップまで1'54〜55秒台でコンスタントにラップを重ねる。その後、11ラップから1'55〜57秒台とタイヤのライフを感じさせるタイムとなるが、それでも谷口選手は現状のマシンパフォーマンスを最大限に引き台しながら5番手をキープする。

 タイヤに厳しいオートポリスでは、15ラップ辺りからルーティーンのピットインが開始される。4号車は23ラップまで引っ張りピットに戻ってくる。素早いドライバーチェンジとピットワークで番場琢選手が再びコースに復帰。アウトラップ暫定で12番手に位置する。このタイミングでライバルの11号車は11番手で4号車の前を行かれることとなる。

 その後、順位を上げ38ラップまでに7番まで浮上する。その間、11号車も順位を5番手まで上げている。番場選手は、果敢にラップを重ねるも37ラップ目に2台のマシンにパスされ、42ラップの段階で9番手まで後退する。一方、11号車はさらに順位を上げ3番手争いを繰り広げる。性能調整の違いがはっきり出ている状況だ。

 その後、2番手と3番手のマシンの接触により11号車は2番手に浮上。番場選手は9番手でチェッカーを受ける。4号車はポイント圏内の9位でゴールし2ポイントを獲得。

 結果、11号車が2位でレースを終えたことにより72ポイント。4号車は、67ポイントとなり5ポイント差のランキング2位となった。次戦は、いよいよ今シーズンの最終戦をツインリンク茂木で迎える。ランキングトップを奪い返すべく最後まで諦めず、チーム一丸となって悲願のシリーズチャンピオンを目指す。

COMMENT
■大橋逸夫監督
今回のレースは、事前のAPが苦手であろうという予測がある意味正しかったわけですが、今までの2回の優勝という実績が、その予想を良い意味で裏切ることを期待されていたのだと感じます。ポイント差が逆転し、5ポイント差になったことは良いことではないですが、見込みのない5ポイントだとは思っておりません。2週間という短い時間ではありますが、できることを精一杯やることで最低でも合計点で同点を目指すことはコース特性、車のスペックからも可能でしょう。サッカーでも野球でも試合終了間際の逆転劇を行えるのは、強い気持ちを持ち続けられるかどうかだと思います。実力が拮抗していればなおさらですし、追われる立場も辛いのです。次戦は勝ちを狙って行きます!

■片山右京スポーティングディレクター
今回はタイトル争いの中では重要なレースだっただけにこの結果は悔しいです。性能調整がこれほどまでに影響して、パワーダウンしてしまったことが本当に辛かったですね。 前半の谷口選手の走りは状況から言ったら、素晴らしい展開でした。 何が起こるか分からないのがレースで、後半は順位の変動が各場面であったりしたことも影響してしまいました。次回はいよいよ最終戦です。 気持ちを切り替え最終戦は、チーム一丸となってランキングトップでシリーズタイトルを勝ち取りに行きたいと思います。応援して頂いている皆さんのためにも頑張ります。最後まで応援宜しくお願い致します。

■谷口信輝選手
今回のオートポリス戦、苦戦するであろうことはわかっていました。マシンとサーキットの相性もよくないし、性能調整が入った事により更に厳しい状況でした。そんな中でも予選は7番手だったので、決勝のスタートは11号車を抜いて、押さえ、11号車と合わせてピット作業をし、11号車の前に番場選手を送り出そうという作戦でした。そこまでは完璧。いい流れが来ていると思いました。しかし後半、番場選手も頑張ってくれましたが、非常に厳しい状況になってしまいました。ライバルが順位を上げて行く中、こちらはどんどん順位を落としてしまい、結果的に、ポイントランキングでは8点あった貯金が−5点と大きくひっくり返ってしまいました。夏頃までは、「最終戦で勝負だ」と話していましたが、本レース前に入った性能調整によって最終戦も非常に厳しいことが考えられます。しかし、まだ可能性がゼロになったわけではありません。最終戦は各車ウェイトが無くなります。そのあたりも作戦に加味しながら、チームでも最大限にできることを行い、優勝を狙うしかありません。

■番場琢選手
今回のレースは非常に悔しい結果に終わってしまいました。性能調整が今回新たに加わったことにより、非常に厳しい戦いを強いられることはわかっていたのですが、予想以上に厳しかったです。その中で予選までは我がチームにいい流れがあったのですが、決勝は最後まで抑えきれずに抜かれてしまい、すごく悔しいです。メカニックは最高の仕事をしてくれました。今回の結果でシリーズランキングも11号車に逆転されてしまい、1戦を残して状況は厳しいです。でも、その中でベストを尽くして、チャンピオンを取りに行きたいと思います。最終戦のモテギでは自力チャンピオンが可能なので、優勝することしか考えずに、挑みます。谷口さん、横浜タイヤ様、チームスタッフ、メカニック、全ての人と力を合わせて優勝に向かいたいと思います。最終戦までの2週間で僕がどれだけ考えて成長出来るかが、鍵だと思っています。今の悔しい気持ちをそのままにして、出来ることを全てやり、最高の状態でモテギに入りたいと思います。皆様の応援が後押ししてくれますので、応援よろしくお願い致します。


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