全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦もてぎは8日、52周の決勝レースが行われ、2番手グリッドからスタートしたロイック・デュバル(DOCOMO DANDELION)が見事なスタートダッシュを決め、今季チーム移籍後初となる優勝を飾った。
35℃を超える猛暑日となった、決勝。スタートで小暮卓史(NAKAJIMA)をかわし、トップに躍り出たのはロイック・デュバル。その後方では順位が入れ替わる展開に。山本尚貴(NAKAJIMA)が6番手へと後退し、井出有治(MOTUL 無限)は11番手から8番手まで浮上。また、松田次生(KONDO RACING)が2コーナーで接触があり、コントロールを失ってコースオフ。そこから復帰することができず、リタイアとなる。
5周目、2コーナーの立ち上がりで突如、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)がスローダウン。ロッテラーは、スタート直前にエンジンに不具合が生じたためプラグを交換していた。これが直接の原因かどうかは調査中とのことだが、電気系統のトラブルによりエンジンがストップしたという。これによりロッテラーはマシンを降りることに。
17周目に早々とピットインしたのは伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)。15秒ほどでコースへと戻っていく。19周目には井出もピットに入り、伊沢の前で戻る。
28周までにはトップ3台を除くマシンがピットインを済ませる。しかし塚越広大(HFDP)はエンジンストールのため、ピットからなかなか発進することができず、最後尾でのコース復帰となってしまう。
トップ3台で最初にピットに戻ったのは小暮。約20秒で済ませて4位で戻る。一方、小暮よりもピットインを遅らせたのはジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(Mobil1 IMPUL)。ここで小暮をかわしたいところではあったが、痛恨のエンジンストール! 50秒近くピットから出られず、7番手とそれまで守っていた順位を失ってしまう。デュバルは滞りなくピットを終え、1位で戻る。
残り2周となったV字コーナーで、2番手争いに変化が。じわじわと2番手の平手晃平(Mobil1 IMPUL)に迫っていた小暮は、ようやくチャンスをものにする。軽くタイヤを接触させながらも、平手を捕えてついに2位浮上。
トップチェッカーを受けたのは、デュバル。今季初優勝を飾った。2位は最後に順位を上げた小暮。続く3位は第3戦の勝者、平手。以下、自己最高となる4位に入ったのは山本、次いで大嶋和也(PETRONAS TOM'S)となった。
