FIAは11日、2014年F1スポーティングレギュレーションの最新版を発表、ペナルティに関するいくつかの変更点を明らかにした。
来年はピットボックスからのマシンのリリースの仕方が危険だったと判断された場合、厳しいグリッド降格ペナルティが科される。
プラクティスセッション中にマシンが危険な形でリリースされたとみなされた場合には、スチュワードはふさわしいと考える数のグリッドポジションの降格をドライバーに科すことができる。
決勝中にマシンが危険な状態でリリースされたとみなされた場合、そのドライバーは次のグランプリで10グリッド降格のペナルティを受ける。しかしそのマシンがレースを続行できた場合にはそのレース中にドライブスルーや10秒ペナルティなどが科される可能性もある。
また、エンジンおよびギヤボックスの交換に関するペナルティも2014年には変更される。
1.6リッターV6ターボエンジンが導入される来年は、パワーユニットを6つのエレメントに分け、各エレメントにつき最大5つ使用することが許される。
6つのエレメントのうちいずれかに関して最初に6番目のパーツを使用することになったときには10グリッド降格、残りのエレメントが6番目のパーツになった際には5グリッド降格が科せられる。7番目以降のパーツに突入した場合にも同様の形でペナルティを受ける。
パワーユニット全体を交換する場合には、ピットレーンからスタートしなければならなくなる。
今年はエンジンは8基の使用が許され、追加エンジンを投入すると10グリッド降格された。
また来年は、ペナルティを受けたドライバーのグリッドではグリッドペナルティを完全に実行することができない場合には、残りの降格は次戦に持ち越される。ただし持ち越しは1戦のみとなる。
2014年はギヤボックスは6戦連続で使用しなければならない(今年は5戦)。