小林可夢偉は21日、ロシア・モスクワで行われたイベント『モスクワ・シティ・レーシング』でフェラーリF60をドライブした。
昨年までザウバーからF1に参戦していた可夢偉は今季、スクーデリア・フェラーリの一員としてWEC世界耐久選手権を戦っている。
モスクワで行われた今回のイベントは、時折雨の降る不安定な天候のなかで開催。可夢偉は、フェラーリF60のステアリングを握り、今シーズン初めて公の場でF1マシンをドライブする姿を披露した。
ただ、走行中に雨に見舞われ路面のコンディションが悪化。可夢偉はコース脇のバリアに突っ込む形でクラッシュを喫してしまった。
幸い可夢偉に大きな怪我はなく、20分後にはスペアのマシンに乗り込みコースへと姿を見せると、クレムリンと聖ワシリイ大聖堂を背景に再び走行を披露した。
デモランを終えた可夢偉は次のように語っている。
「このような重要なイベントで、スクーデリア・フェラーリを代表することができて素晴らしかった」
「コースはとてもスリッピーで、大きなバンプがあの場所にあったんだ。それでバリアにヒットしてしまった。残念だったけど、数分後にはチームが再びコースへ送り出してくれたことを嬉しく思っているよ」