6日朝、都内で観光庁主催の「休暇改革国民会議」が開かれ、BMWザウバーの小林可夢偉がF1ドライバーとして出席、集まった各界の委員たちを前に“有給休暇に対する意識改革”を訴えた。

 この会議は、休暇改革に関する議論を通し、休暇取得の促進・分散化に向けた国民運動を推進することが主な目的。県知事をはじめ、経済界や教育界、労働界、NPOなど幅広い分野から30人以上の委員が席につき、F1ドライバーの可夢偉も若年層向けの委員として名を連ねた。

 会議では、各委員がそれぞれの立場から大型連休の分散化や有給休暇のあり方についての意見を述べるなか、可夢偉も会議の中ほどに発言、有給休暇を積極的に取れるような環境の整備が必要との考えを示した。
「日本人の不思議なところは有給休暇を本当に取らない。何で日本人はこんなに働くのか? と外国の人はみんな聞いてきます。だから、日本人は有給を取ってもいいんだ! という意識改革がすごく必要だと思います」と、可夢偉は17歳から始めたヨーロッパ生活の経験をもとに語った。

 さらに可夢偉は、親子間の家族サービスを例に挙げて、現状の有給取得率の向上も強調した。
「子どもが好きなことをしたい時に、お父さんが休めるようにしてあげる状態をつくる。日本の有給取得率47.4%をアメリカ並みの70%まで引き上げて、もっと有給を取っていいんだ、という雰囲気にしてあげることが大事。それが結果的に家族でのサービスにつながると思います」

「人にはそれぞれ趣味があり、海が好きな人、冬にスキーをしたい人、ファミリーもいる。そういう人たちに休みを取らせてあげるためにも、連休の分散化よりは有給を最低何パーセント取らないといけない、というようにすることが一番大事だと思います」

 会議には東国原英夫宮崎県知事のほか、外食産業ワタミグループのトップ渡邉美樹氏、ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏、議長を務めた新日本製鐵会長の三村明夫氏など蒼々たるメンバーが出席。可夢偉はそのなかでも全く動じることなく、会議中も他の委員の発言をメモに取るなどしていた。

 会議後、個別会見に応じた可夢偉は今後もスケジュールが会えば次回以降の会議にも参加したいとコメント。それを言い残すと足早に会場を離れ、日本GPのために鈴鹿へと旅立った。

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