ザウバーの小林可夢偉は、今年のF1日本グランプリに被災地の子どもたちを正式に招待すると発表した。
鈴鹿サーキットの発表によれば、可夢偉が招待するのは、福島県南相馬市を中心に活躍する少女合唱団「MJC アンサンブル」のメンバーとその家族および関係者の約60名。この「MJC アンサンブル」の少女たちは、東日本大震災以降、全国からの様々な支援に対して、観光庁が後援するイベントなどで感謝の気持ちを込めて歌い続けてきた。
今回、こうした彼女たちの“世界に向けてがんばっている姿を見せたい、感謝を表したい”という想いが、“被災地の子供たちにF1を見てもらいたい、世界に日本の元気を届けたい”と願う観光庁スポーツマイスターの可夢偉の想いとつながり、この招待が実現したという。
少女たちは決勝レースを可夢偉応援席で観戦をすると共に、決勝スタート前のセレモニーで日本国歌を歌うことも決定。福島の元気な子供たちの歌声は国際映像で約160カ国に放送され、世界への感謝と東北の元気がF1を通して世界中に届けられることになった。
可夢偉は、今回の発表に際して次のようにコメントしている。
「このたび南相馬の子供たちにF1を見てもらうとともに、決勝前の国歌斉唱を彼女たちに歌ってもらうことにしました」と可夢偉。
「当初は多くの被災者に来てもらおうと考えていましたが、F1興行の代表であるバーニー・エクレストンさんが3000人もの被災者を招待してくれるという素晴らしいプランを実現してくれたので、僕は日本人ドライバーとして、被災地の子供たちの歌を世界に届けることで、世界への感謝の気持ちと日本の元気と力を伝えたいと思います」