11日、東日本を襲った東北地方太平洋沖地震のニュースはF1合同テストが行われているバルセロナにも届いたが、唯一の日本人F1ドライバーである小林可夢偉は、母国での震災に「とても悲しいことです」とチームのテストレポートの中で語っている。
ザウバーのテストレポートの中で可夢偉は、「今日は予選の練習とレースディスタンスに費やし、予定していたプログラムをこなすことができました」とテストの様子を語る。
しかし、それに続けて「ですが、今、僕の気持ちは日本の皆さんとともにあります」と大震災に見舞われた母国について語った。
「僕の国は恐ろしい大災害に見舞われました。届くニュースは憂うべきものばかりで、すごく悲しい気持ちでいます。僕は今の気持ちを表す言葉が見つけられません」
ザウバーのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、この日の可夢偉の走りを評価。「可夢偉が今日みせてくれたプロフェッショナリズムについて感謝したい」と語っている。