2012年F1第9戦イギリスGPの金曜フリー走行2回目は、マクラーレンのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。ザウバーの小林可夢偉は初日を2番手で終えた。
午前中から降り続いた雨は午後になっても止む気配をみせず、14時開始のフリー走行2回目もヘビーウエットの路面コンディションでスタート。そのため、セッション前半はブルーノ・セナとティモ・グロックのふたりがタイムを記録しただけで、他のドライバーはマシンを降りた状態で天候の回復を待つことになった。
そんななか、セッションが折り返しの45分を過ぎたところでザウバーの可夢偉がコースイン。その後、数台のマシンも可夢偉に続き、フェラーリのフェルナンド・アロンソはインターミディエイトタイヤで周回をスタートさせる。
しかし、残り時間が30分となったところで、ウイリアムズのセナが12コーナーで路面に足元をすくわれコースオフ。イン側のウォールに激しくヒットしたセナのマシンはフロント、リヤともに大きなダメージを受け、セッションも赤旗で一時中断となってしまう。セナは無事だった。
セッションは残り22分から再スタート。すると、そこからは多くのマシンがコースインし、セバスチャン・ベッテルやキミ・ライコネン、可夢偉らはインターミディエイトで周回を重ねていった。
そのなかトップタイムをマークしたのはフルウエットを装着したハミルトンで、2番手には1回目に続き最多の周回数を記録したザウバーの可夢偉が0.129秒差でつけた。
一方、セッション終了間際に15コーナー立ち上がりでスピンを喫したフェラーリのアロンソは、マシンをコントロールしきれずウォールにヒットしてしまう。しかし、幸いマシンのダメージはフロントウイングだけですみ、難を逃れたアロンソは自力でピットまで戻った。
1回目トップのロメイン・グロージャンと同じく2番手のダニエル・リカルド、さらにレッドブルのマーク・ウエーバー、HRTのペドロ・デ・ラ・ロサはタイムを記録することなく、2回目のセッションを終了。なお、朝の走行で審議の対象になていた可夢偉はペナルティを免れている。