ケータハムの小林可夢偉が、バーレーンにはトヨタ・モータースポーツの風洞を利用して作った新パーツが導入されるとして、これによってマシンパフォーマンスが向上することを期待している。
可夢偉はマレーシアでもプラクティスでわずかな周回しか走れないまま予選に臨み、20番グリッドからのスタートとなった。しかし決勝で可夢偉は強さを発揮、13位を獲得し、チームメイトのマーカス・エリクソンが14位に続いたことで、ケータハムはコンストラクターズ選手権においてライバル、マルシャを上回る10位の座を獲得した。
可夢偉は、オーストラリア、マレーシアとここまでの2戦はプラクティスで満足に走れていないが、バーレーンGPでは信頼性が発揮されてパフォーマンス向上に取り組めることを願っている。
「第3戦はバーレーン、今年のプレシーズンテストで2週間を過ごした場所です。テストでは僕らはたくさんの周回を走り、信頼性が高かった。今週末のグランプリでその信頼性を発揮することは非常に重要になります」と可夢偉。
「僕らは今、さらに向上していくための基礎を手にしています。パフォーマンスを改善する必要がありますし、コンストラクターズ選手権では10位に位置し、いくつかの目標を持ってレースをすることができます」
「バーレーンで重視するのは信頼性です。最適なセットアップを仕上げ、このマシンの真のパフォーマンスレベルを見つけるチャンスを手に入れるため、プラクティス3回を充実させる必要があります」
「バーレーンテスト最終日には、僕のマシンにクラッチトラブルが発生し、最後のパフォーマンスランができませんでした。それ以来、最適なセットアップの予選仕様で走るチャンスに恵まれていません。信頼性のトラブルが発生し、オーストラリアでもマレーシアでも予選がウエットコンディションになったからです」
「マレーシアではレースの大半でいいパフォーマンスを発揮できましたが、そのマシンには本格的なセットアップはほとんど成されておらず、パワーユニットに関してももっと向上の余地がありました」
「セパンでの状況からさらに向上し、マシンのあらゆるエリアのパフォーマンスを改善し続けていくには、週末の3日間をきちんと走ることが重要です」
ケータハムF1チームは、今年、風洞プログラムをドイツ ケルンに位置するトヨタ・モータースポーツの施設を利用して行っている。
バーレーンにはトヨタの風洞を利用して作った新しいパーツを導入するため、効果が楽しみだと可夢偉は言う。
「今年は、僕らの開発能力が重要になってくるでしょう。バーレーンにはTMG(トヨタ・モータースポーツ)の風洞での作業から生まれた初めての新パーツを導入し、開発プログラムがスタートします。新パーツがどれぐらい効果を発揮するのかを見るのが楽しみです」