ザウバーの小林可夢偉は、開幕戦オーストラリアGPに向けた抱負のなかで、日本の人々に希望を与えられるようベストを尽くすと誓った。
「もちろん、日本のことが心配でしたから、バルセロナテストのあとに帰国しました。非常に良くない状況だと言わなければなりません」と可夢偉は述べている。
「多くの人々が命を落とし、住む家を失いました。冬の寒いなか食料や水もありませんし、愛すべきものを無くしました。どんな映画よりも悪いシナリオが現実になっていることが信じられません」
「私たちは団結する必要があり、世界中からの助けを必要としています」
「この国自体がなくなってしまうのではないかと心配ですし、惨状はあまりにひどい。地震と津波が発生して以来、入ってくるニュースは日に日に悪くなっていますから、今の段階では前向きになれるものは何もありません。僕も何かして助けたいと思いましたが、事実何もできることないんです」
「少なくとも、しばらくはメルボルンの開幕レースに集中することになると思います。もともと楽しみにしていたレースです。ですが、今僕が本当に望んでいることは、日本の人々にほんの少しの希望とポジティブなニュースを届けられるよう、良い結果を得るためにベストを尽くすことです」