2010年F1第9戦ヨーロッパGPの日曜決勝で、BMWザウバーの小林可夢偉は7位を獲得、最後の4周でフレッシュタイヤに換えたため、リスクはあったがグリップを生かしてオーバーテイクしにいったと語った。ペドロ・デ・ラ・ロサは12位だった。
■BMWザウバーF1チーム
ペドロ・デ・ラ・ロサ 決勝12位(ペナルティで10位から降格)
チームにとって素晴らしいレースだった。戦略がうまくいき、レースコンディションではマシンはとてもよかった。レースの間ほとんどずっとトラフィックの中にいた。最後の12周はフロント右タイヤに大きなフラットスポットができてしまい、バイブレーションがひどくて、かなり大変だった。このことを無線でチームに伝えてはいない。レースの間に悪いニュースを知らせたくなかったんだ。それでなくても十分問題を抱えてきたからね。今日はチームのためにポイントを稼ぐことができてものすごく嬉しい。素晴らしいチームだよ。喜ぶ資格がある。
小林可夢偉 決勝7位
レースの前に、ペドロと僕とでタイヤの戦略を分けようと決めた。僕はハード側でスタートし、他の皆がピットインした時にピットに入らなかった。上位でレースができてすごくよかった。でも後ろにずっとジェンソン・バトンがぴったりついていたし、タイヤに気をつかわなければならなかったから、簡単ではなかった。タイヤを使いすぎないように注意して走った。ピットストップの後、フレッシュタイヤを有効に使えるのは4周しかなかった。その時点で僕は誰よりもグリップがよかったから、それを最大限に生かさなきゃと思った。もちろんアロンソとブエミをオーバーテイクするのにはリスクがあった。もしうまくやれずにクラッシュしたら、大変なことになっただろうからね。