2014年F1オーストラリアGPの金曜プラクティスで、ケータハムの小林可夢偉とマーカス・エリクソンは共にノータイムに終わった。
■ケータハムF1チーム
小林可夢偉 フリー走行1=20位(ノータイム)/2=21位(ノータイム)
バーレーンテストで僕らは高い信頼性を見せていたのに、2回のプラクティスで1周のみというのはシーズンスタートの形として理想的ではありません。でも問題がどの部分にあるのかは把握しており、明日に向けてそれを直すために必死に働いています。
僕のマシンの問題は燃料システムに関連したもので、インスタレーションラップでは問題なかったのですが、ピットに戻った時、エンジンカバーから小さな出火がありました。燃料システムからの漏れがあったことが原因です。
すぐに鎮火しましたが、問題の原因を知った時、FP2の時間内に復帰できるよう直すのは無理であることが分かりました。それで明日きちんと走行することを目指して、パワーユニットを外して問題解決に取り組むことに決めました。
週末はこんな形でスタートすることになりましたが、それでも僕は明日と日曜の展開に関してとてもポジティブに考えています。僕らは小さなチームでも、他のチームと同じぐらい懸命に全員が作業に取り組んでいます。バーレーンテストで発揮した信頼性のレベルを取り戻すことができれば、いい週末を過ごすことができると考えています。
マーカス・エリクソン フリー走行1=18位(ノータイム)/2=20位(ノータイム)
僕にとって初めてのグランプリの週末は、思っていたより難しいスタートとなった。でも初日にすべての問題を片づけることができたとも考えられるし、そうだといいな!
午前中はエンジンに関連する電気系のトラブルが発生して1周しか走れなかった。メインストレートで突然パワーがなくなったんだが、幸いマシンをピットまで持っていくことができた。調べてみると、電気系の問題であることが分かり、ランチタイムに修理した。
午後のFP2では、セッション初めにコースに出たけれど、ピットに戻ったらハイドロリックリークが発生した。可夢偉のマシンに出ているのと似たような問題だった。エンジンカバーを外して修理をするのは、去年までのエンジンの場合よりも、ものすごく長い時間がかかる。それで僕のセッションはそこで終わり。チームの皆に修理してもらうことになった。
でもポジティブな気持ちは全く失っていない。バーレーン(でのテスト)では優れた信頼性を確立していたけれど、それでも難しい週末になるだろうことは分かっていた。僕としては、マシンがいい状態で走るようになった時、ベストの仕事をすることに集中し続けるだけだ。
僕らにはやるべきことが多い。でも明日コースに復帰するためにできることはすべてやるし、マシンの修復が終わりさえすれば、僕の準備はできている。
ルノー・スポールF1トラックサポートリーダー セドリック・スタドール
バーレーンのテストセッションはポジティブで、メルボルンに向けて有意義な準備ができたのに、今日は望んでいたような形で週末をスタートすることができなかった。
可夢偉のマシンは、FP1の最初のラップから燃料システムのトラブルが発生した。問題を修正するためにマシンからパワーユニットを取り出さなければならず、その作業には長い時間がかかる。そのためFP2では走行することができなかった。
マーカスのマシンには電気系のトラブルが起き、彼はFP1のインスタレーションラップの後、ピットに戻らなければならなかった。バッテリーとMGU-Kを交換し、FP2で彼は1周走ることができた。しかし今度はハイドロリックリークが発生した。
もちろん理想的な準備ができたと言える状態ではないが、今夜細かいところまで詳しくチェックして、明日に向けて大きな問題を解決する。