ザウバーの小林可夢偉が12位に終わったF1ベルギーGPを振り返り、無線のトラブルでピットインの指示が聞こえていなかったことを明かした。

 可夢偉は、Q2落ちした土曜の予選について、アタックをかけるタイミングが悪かっただけで、ラップ自体はそんなに悪くなかったと語っている。

「土曜日の予選第2セッションは濡れた路面が乾いていくなかインターミディエイトでアタックしたわけですが、これはすごくスパらしかったですね。結局出走したタイミングが悪かったくらいで、ラップ自体はそんなに悪いものではなかったです。しかも決勝は前の方が中古のオプションで、僕は新品でスタートできる。だからもし路面が濡れてなかったらいいスタートを切って、最初から出来るだけ頑張って前にいけるようにしたいと思っていました」

 しかし、レースではセーフティカー導入時に無線にトラブルが発生したため、ピットインの指示などが全く聞こえていなかったとコメントしている。
「トップチームとは速さがまったく違って勝負になりませんでしたが、それでもなんとかソフトタイヤをもたせながら4、5番手を走っていたから入賞はできるだろうと感じてました。ただセーフティーカーが出たとき、無線にトラブルが起きていたみたいです」

「チームはピットインするよう呼んだらしいですけど、僕にはなにも聞こえていなかった。僕の返事がなかったけれども、3回呼びかけたから入ってくるだろうと思ったそうなんですが、とにかく痛いトラブルでした。その結果1周遅れてピットインすることになってしまい、大きく順位を落としてしまった。その後、2ストップ戦略で最後はミディアムタイヤで長めのスティントを走りましたが、結局周りも2ストップだったし、ペースでも上がらずポジションを取り戻すことができませんでした」

「ハミルトンとのアクシデントはレーシングインシデントですが、その原因を彼が認めたことはレーシングドライバーとしてとてもフェアなことだと思います。入賞できるはずだったレースをノーポイントで終わり大変悔しいですが、ともかく次のモンツァでは僕もチームも満足できるレースをしたいと思います」

(コメントは小林可夢偉公式サイト内「KAMUI'S REPORT」より引用)

■小林可夢偉 公式ウェブサイト

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