2012年F1第8戦ヨーロッパGPの金曜フリー走行2回目は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。ザウバーの小林可夢偉は、初日を3番手で終えている。
現地時間14時から行われた2回目のフリー走行は、1回目に続きドライコンディションで行われ、セッション開始時に33度を記録した路面温度は90分を通して38度まで上昇した。
セッションは、開始10分でウイリアムズのパストール・マルドナドが自身の記録した1回目のトップタイムを早くも更新。他の上位勢も序盤から積極的にタイム計測を行い、スタートから30分を前にケータハム勢が早々とソフトタイヤを投入する展開となった。
ここでメルセデスのミハエル・シューマッハーは、暫定トップタイムをマークするも、直後にエンジンの違和感を訴えすぐにガレージへと戻ってしまう。ここまで度重なるトラブルで本来のパフォーマンスを示すことができていないシューマッハーだが、その後はすぐにコースへと復帰、ソフトタイヤを履いた後半のアタックでは再びトップタイムを塗り替えるなど、最終的には4番手につけるまずまずの滑り出し見せた。
また、1回目のセッションで足回りの修正を行ったジェンソン・バトンも、ソフトタイヤを履いた直後にこのセッションのベストタイムとなる1分39秒990を記録し、トップタイムも更新。こちらは最終的に12番手となったが、トップからはコンマ6秒差で周回数も多めの33周をこなすなど、明日以降のタイムアップに望みをつないでいる。
FP2のトップにつけたのはレッドブルのベッテルで、2番手にはフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグがつけた。そして、3番手に続いたのはベッテルから0.261秒差の1分39秒595をマークしたザウバーの可夢偉となった。
シューマッハーをはさみ、ウイリアムズのブルーノ・セナが5番手、ポール・ディ・レスタが6番手につけ、フォース・インディ勢も初日好調なスタートとなった。一方、HRTのペドロ・デ・ラ・ロサはセッション半ばにターン17でクラッシュし、マシンを降りている。